髙田真希

ホーバスヘッドコーチ「今日の勝利は本当にうれしい」

アジアカップ第3戦、日本は韓国に102-61で勝利し、グループを1位突破を決めた。

立ち上がりからプレー強度で韓国を圧倒、シュート確率が必ずしも良くない中でもオフェンスリバウンドからチャンスを作り、第1クォーターは24-5と大量リードを奪った。トム・ホーバスヘッドコーチは出だしのパフォーマンスについて「オフェンスリバウンドを10本奪っており、エネルギーを出したディフェンスも完璧でした」と称賛する。

第2クォーターにやや集中力やエネルギーが落ちたことを認めながらも、その後に盛り返した点を評価。「ハーフタイムでその点について指摘したことで、第3クォーターの出だしはさらに良くなりました。後半はずっと気持ちやエネルギーで韓国に負けておらず、最高のプレーをしてくれました。ベンチメンバーも良いプレーをしたので、今日の勝利は本当にうれしいです」

キャプテンの髙田真希はこの試合で11得点8リバウンド6アシストを記録。「チャイニーズ・タイペイ戦は出だしが悪かったので、出だしを意識をして入ったことで、すごく良いゲームができました」と語る。髙田は第1クォーターだけで11得点4リバウンド。身体を張ったプレーでインサイドで優位を作ったことで、チームを勢いに乗せた。

髙田真希

明日の準決勝からが正念場「波を減らさなければ」

もっとも、開幕前の時点でグループAの首位通過は最低限のノルマ。もう一方のグループBでは中国とオーストラリアが熾烈な首位争いを演じている。今日の試合結果を待つ必要があるものの、おそらく日本は準決勝でオーストラリアと、決勝で中国と対戦することになる。アジアカップ優勝に向けては、ここからが正念場だ。

オーストラリアと中国サイズもフィジカルも技術もこれまでとはレベルが違い、3連覇中の日本からしても油断ならない相手。当然、髙田はそのことを熟知している。

「これから対戦する相手は強豪なので、出だしでやられてしまうと、そのあとに取り返すことは難しくなってしまいますから、その波を減らさなければいけません」と髙田は言う。

警戒しなければならない相手だが、立ち上がりでミスをしなければ互角以上に渡り合うことができるはず。百戦錬磨の経験を持つ髙田ならではの、勝負どころを見極める力に準決勝以降も期待したい。