渡嘉敷とのコンビは「大会でやるのが楽しみ」
アジアカップ4連覇を目指すバスケットボール日本代表の挑戦がいよいよ今夜、スタートする。今回の日本代表におけるストロングポイントは、渡嘉敷来夢の復帰によるインサイド陣だ。渡嘉敷、髙田真希の先発コンビに加え、ベンチに長岡萌映子が控える布陣は、タレント、経験ともに充実している。
髙田と渡嘉敷が一緒に国際大会でプレーするのはリオ五輪以来となる。「ものすごく大きいですし、頼りにしています。合わせの部分だったりコンビネーションも生まれてきているので、すごく大会でやるのが楽しみです」と髙田は語る。
「相手チームのことを考えると、やはりまずは守備で渡嘉敷選手に注意が向くと思います。そういった時、しっかりスペーシングを取って3ポイントシュートを決める。彼女が入ってからオフェンスでより意識するところです」
今大会、日本にとって優勝争いにおけるライバルは中国、オーストラリアとなる。特に中国は、昨年のワールドカップ決勝トーナメントで敗れ、さらに8月の中国遠征でも黒星を喫した相手。それだけに髙田も中国に対しては「みんな悔しい気持ちを持っていますし、リベンジに対する思いはあります」と言う。
「自分たちのバスケットをすれば勝てます」
ちなみに指揮官トム・ホーバスは、最近の中国はトランジションをより重視し、日本のようなスタイルに変化してきていると評する。髙田もチャイニーズ・タイペイとの強化試合の後、同様の見方をしていた。「遠征で戦った時、今までの中国よりもすごくアグレッシブになっていました。トランジションですごく走っていて、日本のスタイルに似ていると思いました」
だが、リオ五輪以降ずっと追求してきたことで、スモールバスケットにおいては日本に分があると髙田は力強く語る。「日本とスタイルは似てきていると思いますけど、日本を超えることは絶対にできないと思っています。自分たちの方が上だと自信は持っていますし、自分たちのバスケットをすれば勝てます」
また、当然のようにオーストラリアへの意識も強い。「世界でもトップレベルで、強い気持ちを持たないと確実に1クォーターから離されてしまう。来年のことも考えて自分たちのバスケットがどこまでトップに通じるのか分かります」と、こちらは世界に向けての挑戦になる。
4連覇を達成するためのカギは、渡嘉敷が復帰してもなおサイズで劣るだけに、いかに守備で踏ん張れるか。髙田は言う。「一番はディフェンスです。インサイドの長身選手をチームとしてどうやって抑えるかが、すごく大事になってきます」
4連覇という記録に加え、来年の東京オリンピックでのメダル獲得に向けて、日本女子のバスケットボールのクオリティをさらに高める必要もある。キャプテンとして、インサイドの要として、高田の担う役割の大きさは変わらない。