ビンス・カーター

22シーズン目を迎えるNBA史上初の選手に

フリーエージェントだったビンス・カーターが、9月20日にホークスと再契約を結んだ。

ホークス残留は内定していたことだが、正式発表されたことにより、カーターは現役選手として22シーズン目を迎えるNBA史上初の選手になる。

42歳のカーターは、ここ数年良好なコンディションを維持。2018-19シーズンも76試合に出場して平均7.4得点2.6リバウンド1.1アシスト、フィールドゴール成功率41.9%、3ポイントシュート成功率38.9%というスタッツを残した。

現役選手の中では出場試合数で1位(1481)、フィールドゴール成功数で2位(9186)、3ポイントシュート成功数で3位(2229)、通算得点数でも3位(2万5430)という数字を残しているカーターは、2019-20シーズン終了後の引退も表明済みだ。

先日『CloseUp360』とのインタビューに応じた際、引退について「プレーをできなくなるのが寂しい」と答えたが、彼の言葉に迷いはなかった。

おそらく、昨シーズンのオールスターゲームに『特別枠』で出場したドウェイン・ウェイドとダーク・ノビツキーと同様に、カーターにも球宴でプレーする機会が与えられるだろう。

カーター本人は『お別れツアー』的な対応を望んでいないが、ホークスのロードゲームには、最後の雄姿を見ようと世界中からファンが集まることが予想される。

優勝リングを獲得するため、出場時間を削ってでも強豪と契約するベテランが少なくない中、彼は戦力としてプレーする方を優先し続けた。

NBA史に残る、稀代のバスケットマンの最後を見届けたい。