韓国戦は「求められている最低限の仕事はできたのではないか」
15日、16日の韓国との強化試合を終えた男子日本代表は2日間のオフを挟み、19日より『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window4に向けて再始動した。
今夏の代表活動の集大成と言えるWindow4ではアウェーでサウジアラビア、ホームでカタールと対戦。八村塁、河村勇輝のNBAコンビが待望の参加を果たした今、しっかりと連勝しワールドカップ本大会出場へ前進することがミッションとなる。
八村、河村の2人が加入したことで、12名のロスター枠を巡る競争はより激しさを増している。その中で確実に存在感を増しているのが高島紳司だ。高島は今夏のディベロップメントキャンプまで代表経験は皆無、Window3ではベンチ入りを逃したが中国、韓国への遠征帯同メンバーに選出された。そして『第20回アジア競技大会』のメンバーに選ばれると、佐賀での強化試合で評価を高め、今回のWindow4に向けた合宿に追加招集され、週末の韓国戦でも持ち味の堅守で爪痕を残した。
桶谷大ヘッドコーチは、サウジアラビアのエースガード対策について聞かれると、高島についても言及している。「馬場(雄大)は良い仕事をしてくれています。韓国戦では高島も非常に良い守備を見せてくれていたので、彼らあたりがマッチアップするのかという風に思います。また、ツーガードがオフェンスで機能したら(河村)勇輝だったり、(佐々木)隆成がつく可能性もありますし、エースディフェンダーをつけていきたいと思っています」
高島は、韓国との連戦について「自分に求められている最低限の仕事はできたのではないかと思います」と振り返る。最低限と強調するのは、「相手もケガ人がいたり、フルメンバーではなかったのでそんな感じです」と彼らしい冷静な見方によるものだ。
Bリーグでの取材対応の時から高島は控え目な姿勢で、強気の発言で自らを鼓舞するようなキャラクターではない。その彼をしても、今は確かな手応えを語ってくれる。
「最初の頃に比べたらシステムをしっかり理解できています。メンバーは変わってもシステムは変わっていないですし、むしろ練習を多くしていることでコンディションも良いです。一緒にいる時間が長くなったのでコミュニケーションもより取れています。良い感じできていると思います」
「Window3は自分が選ばれるビジョンが全く見えなかったです。今は天狗になっているわけではないですが、一歩近づけていると思います。ただ、だからといって油断するつもりはないですし、しっかり練習からアピールしていかないと、(12名のロスターは)入れない場所です。自分の強みであるディフェンスだけでなく、オフェンスでももう少し3ポイントシュートを増やせればもっとチームの力になれるので、そこもしっかりアピールしていきたいです」
「最強メンバーの中にしっかりと入りたい」
2日間のオフの間には、所属する宇都宮ブレックスの練習にも顔を出した。「別に何もなかったです。(メンバーからは)『何で帰ってきたの』みたいに言われたり(笑)。『よかったね』とか言われることもあまりなかったです」と語るが、リフレッシュはできた様子だ。
ディベロップメントキャンプからWindow3、アジア競技大会、Window4のための合宿と、高島はこの夏皆勤賞で、誰よりも代表活動に参加している。「最初、予定を見たりした時は正直、『あー長いな』と思いました(笑)。気づけばここまで来ていますし、1つひとつこなせています。(肉体的に)しんどい部分はありますけど、それ以上にいろいろな経験ができていてすごく充実しています。最初のディベロップメントキャンプの時は、その後の代表活動に呼ばれるのかわからない状況でした。そこからしっかりと積み重ねてきたことが評価されているのはを自分でも感じています。良い夏を過ごせています」
最後にWindow4でのロスター入りへの思いを聞くと、高島は強い意欲を語る。「もちろん毎試合出たいと思っています。今回は八村選手や河村選手が合流し、今集まれる中で最強のメンバーとなっている。その中でプレーできたらすごくうれしいですし、素晴らしいこと。しっかりと出場メンバーに入りたいです」
大言壮語とは真逆で控え目すぎる高島だが、代表活動中の取材を重ねていく中で、徐々にポシティブな発言が増えている。そして、このコメントと比例するように彼の日本代表における存在感は確実に高まっている。Window4でコートに立った時、果たして彼からどんな思いを聞くことができるのか楽しみだ。

