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代理人はキャブズとの会談内容について「差し控える」

現在来日中、昨日はナイキのイベントでファンと触れあったカイリー・アービングが、所属先であるキャバリアーズに対しトレードを要求したと『ESPN』が伝えた。

関係筋の話として『ESPN』が伝えた話によれば、アービングはチームの大黒柱としてプレーする役割を求め、レブロン・ジェームズと一緒にプレーすることを希望していないという。この要求はすでにオーナーのダン・ギルバートにも伝えられ、現在はスパーズ、ニックス、ヒート、ティンバーウルブズがトレード先の候補に上っているとのこと。

『ESPN』は、ニックスがアービングを含む大型トレード成立に関心を持っていると伝えたものの、クリスタプス・ポルジンギスを放出する用意はないと伝えた。しかし、今夏中にトレードされることが確実視されているカーメロ・アンソニーと、将来的なドラフト1巡目指名権と交換で、アービングの獲得を目指す選択肢は残されている。

アービングの代理人を務めるジェフ・ウェクスラーは、『ESPN』記者のエイドリアン・ウォジナロウスキーに対し、アービングの今後についてキャブズと話し合いを持ったことを認めているが、内容については「差し控える」と話している。

「カイリーと私は、キャブズの上層部と、彼の未来、その他のことについて話し合った。今回の話し合いは我々とキャブズの間のことなので、球団に敬意を表するためにも、内容については差し控えさせてもらう」

グリフィンGM解任の影響は思いがけず大きく……

今オフには選手から信頼の厚かった前GMのデイビッド・グリフィンがチームを離れて補強が進まないなど、キャブズはライバルチームと比較して足踏み状態が続いている。

アービング、レブロン、ケビン・ラブというスター選手を抱え、一昨年にはトリスタン・トンプソン、昨年にはJR・スミスと大型契約を結んだことで選手獲得に使える十分な資金がないことも補強が進んでいない理由の一つ。現時点までにベテランのホセ・カルデロン、ジェフ・グリーン、カイル・コーバーと契約したが、打倒ウォリアーズを狙えるだけのチームを編成できているとは到底言えない。先月末にはポール・ジョージの獲得に向けてペイサーズとトレード成立直前まで話し合いが進展したとも報じられたが、結果的にサンダーに奪われる形になってしまった。

レブロンが復帰した2014年から3年連続してNBAファイナルに進出し、昨年は悲願の球団初優勝を達成したキャブズ。しかし今、チーム崩壊の危機が訪れようとしている。大物フリーエージェントの行き先がほぼ落ち着いた時に飛び込んできたこのビッグニュースの動向に、世界中のバスケットボールファンが注目している。