アシスト、スティール、出場時間は今もクラブの歴代記録
ホーネッツは現地10月27日、NBA史上最も身長の低い選手として歴史に名を刻んだマグジー・ボーグスの背番号『1』を永久欠番にすることを発表した。式典は現地2027年2月11日、本拠地スペクトラム・センターで行われるバックス戦のハーフタイムに執り行われる予定だ。
ホーネッツにおける永久欠番は、2000年に不慮の事故で急逝したボビー・フィルズ(背番号13)、そしてステフィン・カリーの父親であり、チーム初期を支えた名シューターのデル・カリー(背番号30)に続き、球団史上わずか3人目の快挙となる。
ボーグスの身長は160cm。平均約200cmの選手たちがしのぎを削るNBAにおいて、その体躯は圧倒的なハンディキャップに思えた。しかし、彼がコート上で見せたパフォーマンスは、単なる「話題性」や「客寄せ」とは対極にある、本物のエリートガードそのものだった。床スレスレを駆け抜ける並外れたスピード、相手ディフェンスの死角を突くパスセンス、そして何より低重心を生かしたアグレッシブなオンボールディフェンス。相手ガードの手元から電光石火でボールを奪い去る姿はリーグ中の脅威となり、時にはセンターのシュートをブロックしてみせるなど、常識を次々と覆していった。
ホーネッツに在籍した10シーズンで挙げた5557アシスト、1067スティール、201114分のプレータイムは今もなお破られていない球団歴代最多記録だ。また、1993-94シーズンには平均10.8得点、10.1アシストと平均ダブル・ダブルを達成。アシストの多さに対し、ターンオーバーが少ないという、司令塔としての類まれな完成度を誇っていた。
今回の栄誉を受け、ボーグスはユーモアと感慨を込めて胸の内を明かした。「なんとも皮肉な巡り合わせだと思わないかい?これだけ長い年月、ずっと周りの選手たちを見上げ続けてきたような気がしていた。それなのに、あのユニフォームがアリーナの天井へ掲げられたら、今度は僕が世界中を見下ろすような立場になるんだからね。本当に夢のような、不思議な瞬間になるよ」
「僕は夢を抱く平凡な子どもたちと何も変わらなかった。ただ信じ続け、結果を出し続けただけだ。『最高の選手たちを相手に戦い、その相手に成功を収めているのなら、自分自身も最高の一人として認められるべきだ』。僕のメンタリティは常にそれだった」
