遂行力の高さで後半に川崎を突き放す

10月24日、仙台89ERSは川崎ブレイブサンダースとアウェーで対戦し、93-82で勝利。連勝を7に伸ばして東地区2位に浮上し、勝率ではアルバルク東京と並んで首位に立った。

試合は序盤こそ互角の展開だったが、仙台は後半、リム回りに人数を割いた守りとリバウンドで川崎の勢いを止めることに成功。攻めては機動力のあるセルジオ・エル ダーウィッチ、ジェイク・レイマン、ジャレット・カルバー、岡島和真がボールをプッシュしてスピーディな展開を作り、相手のターンオーバーからの得点だけでなくペイントアタックやワイドオープンの3ポイントシュートを効果的に成功させて点差を広げた。

ダン・タシュニーヘッドコーチは試合後、次のように試合を振り返った。

「川崎は非常にタフで競争力があり、私たちは試合の多くの時間帯で苦しめられました。彼らのディフェンスとペイント内での得点力は本当に厄介なものでしたが、選手たちは終盤に一つにまとまり、ディフェンス面での多くの修正を遂行してくれ、シュートも決まり始めました。選手たちを本当に誇りに思いますし、アウェーで素晴らしい勝利を挙げられたことは大きな収穫です」

「チームはさらに良くなっていくはずです」

仙台は開幕戦とその翌日のレバンガ北海道戦こそ連敗を喫したが、その後は僅差の激戦を何度も制して白星を重ね、昨シーズンより始動したタシュニーヘッドコーチ体制で最多となる連勝を記録中だ。好調の要因について尋ねると、タシュニーヘッドコーチは次のように話した。

「私たちがこれほど成功を収めているのは、選手たちがチームの方針をしっかりと信じて受け入れ、自分たちの役割を全うすること、お互いのためにプレーすることに集中しているからだと思います。私たちのチームは本当にお互い仲が良く、お互いをリスペクトし、チームメートのため、そしてファンのために結果を出したいと思っていて、それが最大の要因です」

チームは昨シーズンより、エル ダーウィッチ、カルバー、ネイサン・ブースといった主力を筆頭に10選手が継続。目指すスタイルへの共通理解を深めてきたところに、タシュニーヘッドコーチがアシスタントコーチを務めていたシーホース三河時代の盟友であるレイマンとシェーファー アヴィ幸樹が加入し、両者ともに持ち味を発揮している。

「チームはこれからも成長し続け、さらに良くなっていくはずです。今はさらに良くなり続けるためのより良いリズムを見つけようとしている段階です。現状には満足していますが、やるべきことはまだたくさんあります」

タシュニーヘッドコーチの言う「やるべきこと」の一つが、川崎戦で一定の評価を与えたディフェンス。指揮官は「今日のディフェンスは最終的に求めるところのまだ半分以下だと思いますし、私たちはまだまだ良くなると思います」と話し、ペイントエリアで強みを発揮するタイプの選手が少ないチームの特性を踏まえ、左記のようなチームと対戦した時に向けたさらなるブラッシュアップが不可欠だと示唆した。

B1得点王に輝いたカルバー、名スコアラーの誉である『50-40-90(フィールドゴール成功率50%、3ポイントシュート成功率40%、フリースロー成功率90%以上)』をリーグ史上初めて達成したブースを軸に、昨シーズン大きな飛躍を遂げた仙台は、今シーズンはさらに怖い存在となりそうだ。まずは本日行われる島根スサノオマジック戦で、連勝をさらに伸ばせるかに注目したい。