琉球に大敗「やっぱりターンオーバーが多すぎました」
10月21日、アルティーリ千葉はアウェーでの琉球ゴールデンキングス戦に65-94と大敗。第1クォーターから琉球のアップテンポなオフェンスを止められず、このクォーターで大量33失点を献上すると、そのまま相手のペースに押し切られてしまった。
A千葉の安藤誓哉は、23分7秒出場で14得点2リバウンドを記録。タフショットを決め切るなど持ち味の得点力を披露したが、琉球に傾いた流れを断ち切ることができなかった。安藤はこのように敗因を語る。
「やっぱりターンオーバーが多すぎました。前半も『ここで耐えたい』という時や、自分たちが連続得点して『ここから行ける』というタイミングでターンオーバーから3ポイントシュートを決められたりしたのが痛かったです。あとはスカウティングを徹底できていなかったです」
今オフ、A千葉は3シーズン連続でリーグMVPを受賞しているD.J・ニュービルに安藤と、2人の大物を獲得。9月に開催されたアジア競技大会でのブレイクが記憶に新しい黒川虎徹と、リーグ随一の破壊力を誇る『ガードトリオ』は大きな注目を集めた。改善の余地はあるにせよ、ここまで3人とも平均2桁得点を記録するなど、共存できていると言える。だが、チームとしては本来の力を発揮できず、ここまで3勝7敗と厳しい序盤戦となった。
安藤はガードトリオについて「そこがチームのメインではないと思います」と語り、課題を次のように見ている。「チームとして(5人が連動した)フローオフェンスをやりたいですが、今日みたいにしっかりとスカウティングをしてフィジカルで来る相手と対戦すると、流れが途切れてしまう時間帯があります。そういう時、ピック&ロールなどシンプルなプレーで打開しないといけないですが、そのクォリティが低いと思います」

「共通理解を深め、個々の特性を生かしたオフェンスをやりたい」
安藤個人としては、ここまで平均12.0得点、2.8リバウンドを記録。これまでと比べ明らかにボールタッチの回数は減っているが、いつも通りの安定した得点力を披露しており、「昨シーズンの経験も生かしてオフボールからの得点も増えています。チームにうまくアジャストしつつあると思っています」と手応えを得ている。
だが、安藤の好調なプレーもなかなか結果に繋がっていない。特に安藤がもどかしさを感じているのは、選手個々の持ち味を組織としてうまく引き出せていないことだ。前提として、安藤はチームルールをしっかり遂行することの大切さを理解している上で、「もっとディフェンスの出方に臨機応変に対応するリード&リアクトをやらないといけないと思います」と言う。
「僕たちにはオフェンスでいろいろなことをできるカードが揃っています。だからこそ、このチームに加入しました。その強みをもっと出していきたい。相手のディフェンスを見て、『この場面ではこのカードを出そう』といった攻め方をしていきたいです」
黒星先行と苦しいA千葉だが、まだ10試合を終えたのみ、しかし、安藤は「基本的に悠長に構えていられる時間はないです」と危機感を持っている。そして、ここからの立て直しへ「みんなでもっと共通理解を深め、個々の特性を生かしたオフェンスをやりたい」と続けた。
安藤、ニュービル、黒川の3人がいるように、A千葉はリーグでも屈指の打開力を持ったタレント力がある。この強みをしっかりと生かす術を確立できれば、巻き返せるチャンスは十分にある。
