マケイン「ハンドラーから自分が見えるようなギャップを探すのが得意」

昨シーズンの西カンファレンスファイナルで激闘を繰り広げたサンダーとスパーズが開幕戦で激突。一触即発のシーンも飛び出した一戦は、エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーがゲームハイの32得点を挙げ、ジャレッド・マケインが8本中6本の3ポイントシュートを成功させたサンダーが116-104で勝利を収めた。

試合は第2クォーター序盤、チェット・ホルムグレンへの激しいファウルをきっかけに両チームがもみ合いとなり、合計4つのテクニカルファウルが飛び交う荒れ模様の展開となった。しかし、サンダーは集中力を切らさず冷静にゲームをコントロール。シェイを中心にリードを広げ65-44で試合を折り返すと、1桁点差に詰め寄られたシーンもあったが、要所でマケインが長距離砲を沈めたことで逃げ切った。

昨シーズンのプレーオフ第7戦で敗れた悔しさを晴らす勝利となったが、試合後の会見に臨んだシェイは浮かれることなく「率直に言って、この1試合自体にそれほど大きな意味はない」と言い切った。

「レギュラーシーズンの最初の1試合に過ぎないからね。開幕戦で最悪の敗戦を喫しても、シーズンの終わりに素晴らしい結果を残せることもある。大事なのは、スパーズという非常に優れたチームを相手に、自分たちが成長するための機会として今夜を活用できたことだ。82試合のシーズンで毎晩目指すべき正しい一歩を踏み出せたよ」

また、この日攻守で抜群の存在感を見せ、相手のビクター・ウェンバンヤマをフィールドゴール13本中1本(FG成功率7.7%)に抑え込んだホルムグレン(14得点7リバウンド4ブロック)について、シェイは絶大な信頼を口にした。

「チェットは攻守両面でオールNBA級の才能を持っている。彼が彼らしく、アグレッシブかつ自信を持ってプレーしている時、チーム全体のクオリティが引き上がるんだ。ボックススコアの数字だけでは表せないけど、彼は僕たちのすべてを変えてくれる存在さ」

この試合で重要な局面で効果的な得点を重ねたのがマケインだ。流れを持っていかれそうな場面で次々と長距離砲を射抜き、出場時の得失点はゲームハイの+20を記録した。崩れた展開や不確定要素の多いオフェンスでも落ち着いたプレーを見せるマケインは、自身のプレースタイルについてこう明かした。

「子どもの頃から年上の選手たちとプレーしてきたから、自分がすべてのシュートを打てるわけではなかった。だから昔から、ハンドラーから自分が見えるようなギャップ(スペース)を探すのが得意なんだ。シェイやダブ(ジェイレン・ウィリアムズ)がドライブした時、ディフェンダーの視線が外れた瞬間の隙間を見逃さないように意識しているよ」

また、シェイの持つ引力について聞かれると「彼がピンチの時やボールを必要としている時にスペースを空けてあげる。彼がドライブした時にギャップを見つけて、自分自身のチャンスを作り出す。彼のような2年連続MVPを獲得したスターと一緒にコートに立てるのは特別なことだし、最高の体験だよ」と語り、チームの雰囲気の良さを覗かせた。

シェイを中心とした高いケミストリーと層の厚さを見せつけ、因縁のライバルを下したサンダー。王座奪還に向けて力強い一歩を踏み出した。