
チームのカギを握るハーデンとの共存
キャバリアーズのエースガードであるドノバン・ミッチェルが、地元メディア『Cleveland.com』の取材に応じ、クリーブランドでキャリアを終える強い意欲を示した。2022年のトレードで加入して以来、チームの中核として君臨するスターは、「他のユニフォームを着たいとは一切思わない。そんなビジョンは自分の中にないんだ」と語った。
2024年夏に3年間の延長契約を結んだミッチェルは、今年の7月に契約を更改し、少なくとも2029-30シーズンまでキャブズに留まることが決まっている。昨シーズンの東カンファレンスファイナルで敗退する悔しい結末を迎えた直後からチームへの残留を公言していたが、今回はその思いをさらに深く語っている。
「もちろんビジネスの側面は理解しているし、チームが勝利を狙える状況でなくなった場合には状況が変わることもあり得る。だが、今回の延長契約の背後にある目的は、ここで永遠にプレーし続けることだ。もちろん優勝をもたらさなければならないという責任はある。それでも、私は他のどこにも行きたくない。ここでキャリアを終え、いつの日か自分の背番号『45』が天井に掲げられることを夢見ている」
加入当初はクリーブランドという都市や環境について手探り状態だったというミッチェルだが、今では街や人々、そしてフロントオフィスの勝利に向けた姿勢に絶大な信頼を寄せている。「最初にここに来たとき、ここは我が家だと感じた。組織が勝つためにあらゆる努力をしてくれていると感じられるし、妻もクリーブランドをとても気に入っている。心が安らぐ環境なんだ」と、コート外での充実感も語った。
長期的な忠誠を誓う一方で、ミッチェルが語ったように最大の目標はあくまで勝利と優勝にある。その悲願を達成するため、今オフにミッチェルとジェームズ・ハーデンは、コート外でも時間をともにして深い絆を築き上げた。両者はトレーニングやプライベートでの対話を重ねることで、ボールシェアやオフェンスの主導権における相互理解を飛躍的に高める努力をした。
両者がここまで連携を深める必要があるのには明確な理由がある。ハーデンは昨シーズン途中にトレードで加入したため、十分な準備期間がなくプレーオフでは噛み合わないこともあり不要なターンオーバーが課題となった。両者はともにボールを長く保持してゲームをコントロールするタイプで、どちらか一方に偏ればオフェンスが停滞してしまう。ハーデンが司令塔としてゲームを作り、ミッチェルがオフボールや勝負どころでのフィニッシャーに回るなど、お互いの強みを殺さずにシナジーを生み出していく必要がある。
キャブズは現地10月23日に、セブンティシクサーズとの開幕戦を迎える。レブロン・ジェームズらスターが加入し、オープニングゲームで昨シーズンの王者ニックスを破った相手に、今オフの成果を最大限発揮できるか注目が集まる。