サマーリーグ2試合目でトリプル・ダブルをマーク
レイカーズのルーキー、ロンゾ・ボールに対する期待値は、日に日に高まっている。メディアに頻繁に登場してキャッチーな発言を繰り返す父親、ラバー・ボールの影響もあるだろうが、ロンゾ自身はコート外の『雑音』に関心を持つことなく、コート上での仕事に集中している。
サマーリーグデビュー戦ではシュートタッチに苦しみ、フィールドゴール15本中2本しか決められなかったものの、続く2戦目では別人のようなプレーを披露。なんと11得点11リバウンド11アシストを記録し、UCLA時代にも達成していないトリプル・ダブルを記録した。
Lonzo Ball finishes with his first triple-double by totaling 11 points, 11 assists, and 11 rebounds #LakersSummer (??: @SpectrumSN & ESPN) pic.twitter.com/0MlTjGTx3J
— Los Angeles Lakers (@Lakers) July 9, 2017
今から23年前、今のロンゾと同様に注目されたのがジェイソン・キッドだ。マーベリックスからドラフト全体2位で指名されたキッドは、1994-95シーズンの新人王をグラント・ヒルと分け合い、その後はサンズ、ネッツで活躍。2011年にはマーベリックスの初優勝に大きく貢献した。優勝から2年後の2013年に引退したキッドは、今はバックスのヘッドコーチを務めている。
ラスベガスでのサマーリーグ開幕後、バックスの試合が終わってもコートに残り、ボールのプレーを自らの目で確認したキッドは、『LA Times』の取材に対し「ボールは、シュートを決められる選手のプレーを楽にしてくれる。勝ち方を知っている。とても高いバスケットボールIQを持った選手だ」とロンゾを称賛した。
キッドが何よりも高く評価しているロンゾの能力が、コート外の喧騒への対応だ。
「相当な注目を集めているのに、彼はただバスケットボールに集中している。彼のようにコートで冷静になれるのは非常に良いこと。きっと彼の父親、それにこれまで指導してくれたコーチのおかげだろう」
トリプル・ダブルを記録したセルティックス戦で見せた、コート全体を見渡せる視野の広さ、緩急をつけたプレーは、サマーリーグのレベルではない。『レイカーズの星』として球団社長のマジック・ジョンソンが期待を寄せるロンゾ・ボールのプレーから、目が離せなくなりそうだ。