ブロニー・ジェームズ

「父には父の道があり、自分には自分の道があります」

レイカーズで3年目のシーズンを迎えるブロニー・ジェームズにとって、2026-27シーズンはこれまでとは違う意味を持つ。父であるレブロン・ジェームズが今夏にセブンティシクサーズへの移籍を決断。NBA入りから常に身近にあった存在と、初めて別々のチームでシーズンを戦うことになる。

2024年のNBAドラフトでレイカーズから全体55位指名を受けたブロニーは、父と同じユニフォームを着ることで大きな注目を集めた。2024-25シーズンにはNBA史上初となる親子同時出場も実現させ、昨シーズンも父との共演が続いた。ブロニーにとってレブロンは父親であると同時に、最も身近なNBA選手の一人だったが、その環境も終焉を迎えた。

現地9月28日に行われたメディアデーで、ブロニーは父の移籍について本人と多くを話し合ったわけではないことを明かした。その上で「父には父の道があり、自分には自分の道があります」と語った。レブロンの決断を尊重しながら、自身はレイカーズでキャリアを積み重ねていく考えを示したブロニーはこう続ける。

「みんなは僕のことをブロニーという名前で知っていますが、本当の名前はレブロンです。レブロン・ジェームズの息子としてではなく、ブロニー・ジェームズとして自分を証明したいという気持ちが大きなモチベーションになっています」

父と同じ名前を持つことは、これまで常にレブロン・ジェームズとの比較を意識させる要素だったが、ブロニーはそれを重荷としてではなく、自身を奮い立たせるものとしてとらえている。限られたプレータイムの中で、フィールドゴール成功率はルーキーシーズンの31.3%から昨シーズンは40.9%に上昇し。3ポイントシュート成功率も28.1%から38.6%に向上と、着実な成長を見せている。

だが、それだけでローテーション入りできるほど簡単な世界ではない。ブロニーは毎日「コートに出て自分のプレーを貫き、攻守両面で粘り強く戦い、チームメートを巻き込み、ディフェンス面でも相手の攻撃を阻害するように心がけてきました」と語り、最善を尽くしている。今シーズンもその姿勢はすでにSNSでも確認でき、ブロニーはチームメートが練習を終えてジムを後にする中、彼だけがコートに残ってシューティングを続ける姿がとらえられていた。

レイカーズとシクサーズは今シーズンにクリスマスゲームを戦う。そして、当然ながら『親子対決』が大きな注目を集めるだろう。『レブロン・ジェームズvsブロニー・ジェームズ』という構図を世間に認めさせるのは難しいが、ローテーション入りすることができれば、実際に対峙する可能性はある。ブロニーの自己確立への道は今、拓かれたばかりだ。