「僕が走ることはチームにメリットになると思う」

セブンティシクサーズが2026-27シーズンに向けて始動した。ジェイレン・ブラウンとレブロン・ジェームズというビッグネームの獲得にチームは盛り上がっており、メディアデーの会見に登壇したタイリース・マクシーも例外ではなかった。

「これまでいろんなロスターで戦ってきたけど、一番快適にやれそうだ。僕がボールを運ぶ必要が減り、トランジションで走りやすくなる。オフボールでプレーして、キャッチ&シュートが増える。もちろんオンボールでピック&ロールもするだろうけど、僕が走ることはチームにメリットになると思う」

最初に質問されたのはレブロンとの関係だ。チームの始動を前にレブロンは自身のポッドキャストで、マクシーとは以前から親交が深く、シクサーズを選択する重要な要因だと語っていたからだ。

「僕がドラフトに向けた準備をしていた頃、つまりNBAがバブルに行く直前の時期に、僕は毎日朝6時から必死になって練習していた。そこにラジョン・ロンドが来るようになって、多分彼がブロン(レブロン)に『19歳だけど一生懸命練習しているヤツがいる』と言ってくれたんだと思う。それでブロンの練習に誘われた。バブルで彼らが優勝する前に何度か練習をして、オフのトレーニングにも呼ばれて、それが恒例行事となった。オフになると『いつから始める?』と連絡を取って落ち合う感じ。だからブロンがここでシクサーズのユニフォームを着ているのを見ると、すごく奇妙だし興奮するよ」

だからこそ、レブロンを勧誘するのは自然な流れだった。「何年か前にもフリーエージェントになったよね。レイカーズに残留するのは分かっていたけど、一応『良かったら来る?』ってメッセージは送ったんだ」とマクシーは笑う。「今回はJB(ブラウン)獲得が決まり、ブロンがレイカーズを離れるらしいと聞いて、面白くなってきたと思った。電話でいろいろ話してみた段階で『本当に来るかもしれない』と感じたよ」

レブロンのシクサーズ入りが決まったことで、恒例のワークアウトの内容には変化が生じた。「一緒に練習すると言っても、これまでは基本的には個人のスキルを磨いていたんだけど、今回は連携する動きを取り入れた。ツーメンゲームで彼にどうシュートを打たせるか、僕がどうシュートを打つか。夏の間にはなかなかできない練習ができたのは良かったよ。チームとして集まって本格的に練習するのはこれからだけど、JBともジョエル(エンビード)ともVJ(エッジコム)とも一緒に練習して、早い段階から絆を深めようとしてきた。それは長期的に絶対プラスになると思う」

誰がボールを持ち、誰がシュートを放つか、そのスキームを作り、試合ごとに調整していくのは並大抵の仕事ではないだろうが、マクシーは「オフェンスを組み立てられる選手が何人もいて、自分でシュートチャンスを作り出せる選手が何人もいて、味方を巻き込める選手が何人もいて、相手の警戒を集められる選手が何人もいる。だから、お互いを生かし合いながらプレーしていけばいい」と楽観的に見ている。

「課題は間違いなく出てくるだろうけど、この6年間で僕が学んだのは、チームが一つにまとまることだ。僕らは固い絆で結ばれたチームになれる。僕らが意識すべきは、毎日正しい方向への一歩を踏み出し、1%ずつ良くなることだ。きっと楽しい挑戦になるよ」