ウォリアーズ再出発のカギはグリーンの役割変化?

ウォリアーズの王朝を支えてきたドレイモンド・グリーンが、自身のポッドキャスト番組でスティーブ・カーヘッドコーチから言い渡された役割の変化について明かした。長年チームの心臓部として君臨してきたグリーンだが、指揮官からの要求はこれまでと一線を画す厳しさを含んでいた。

グリーンによれば、カーヘッドコーチはこれまで彼とステフィン・カリーに対しターンオーバー数を一定程度容認していたが、それを撤回すると言われたという。

「スティーブは昔から『ステフとドレイモンドは他の誰よりもターンオーバーが多くなるが、私は彼らにそれを受け入れる余裕を与える』と言っていた。でも最近、僕らに『もう他の選手よりミスをしていいという免罪符は与えない』と言ってきたんだ」

これまでウォリアーズのオフェンスはグリーンの高いバスケIQを生かしたプレーメークとカリーの圧倒的なシュート力で多くの勝利をもたらしてきた。しかし、勝ち星を取りこぼせないチーム状況において、指揮官はベテランに対しても精度の高いプレーを求めるようになった。

そして、カーヘッドコーチはグリーンに対して新たな武器の展開を要求している。それが3ポイントシュートの積極的な試投だ。「昨シーズンの終盤、キャリアで初めてスティーブから『3ポイントを打ってほしい』と言われたんだ。『マジかよ』と思ったね。シュートの調子が良かった時期ですら、そんな言葉は一度も聞いたことがなかったから」

グリーンは昨シーズン、70試合に出場し平均27.5分のプレータイムで8.3得点、5.6アシスト、5.5リバウンドを記録。3ポイントシュート成功率は32.6%と、ほぼキャリア平均(32.1%)と同じ水準だった。一方で3ポイントシュートの価値が高まっている中、3ポイントシュートの試投数はキャリアハイの4.6本を記録した。

攻撃の起点としてボールを支配する従来の役割に加え、アウトサイドシュートという新たな選択肢を持つことが、ウォリアーズのスペーシングと攻撃の活性化に不可欠だとカーヘッドコーチは見ているのだろう。

唯一の欠点である3ポイントシュートが向上すれば、グリーンは今まで以上にウォリアーズにとって替えの利かない選手になりうる。だが、それを遂行できなければ、カリーがいるまでに王座を奪還するという一番のミッションは難しくなる。トレードの対象としてうわさが上がっているグリーンにとって、正念場のシーズンを迎える。