「入りからドイツの流れになって断ち切れなかった」
女子日本代表は『FIBA女子ワールドカップ2026』のグループフェイズ2試合を終えて1勝1敗。初戦のマリ戦は一番の武器である3ポイントシュートが35本中20本成功と大当たりして競り勝ったが、2戦目のドイツ戦では逆に27本中3本成功と完全に沈黙し大敗を喫した。
ドイツ戦の日本は、相手のサイズの優位を生かしたインサイドアタックを大半の時間帯で止めきれなかったことで、攻守の素早い切り替えから得意の走るバスケットボールに持ち込めなかった。第1クォーターでいきなり17点のビハインドを負った後、第2クォーターに5点差まで追い上げたが、後半は再びドイツの一方的な流れとなった。
日本の中心を担う山本麻衣は「入りからドイツの流れになって断ち切れなかった。後半は何もできなかったので悔しいです。どのチームも日本に対してインサイドで戦ってくるのは分かっていましたが、後半になってポストアップなどよりゴール下を主体に攻めてきた時、チームで守りきれなかったです。相手は最後まで自分たちのやりたいことを遂行し、フィジカルで潰しにきていた感覚でした」と敗因を振り返る。
また、チーム全体で低調だった3ポイントシュートについては、チャンスで躊躇なく打ち切る積極性に欠けていたのが大きかったと見ている。「前半にシュートを打ち切れなかったことで、自分たちのリズムに乗れなかったことが、調子の悪かった原因の一つだと思います。シュートが入る、入らないに関係になく、自分たちのバスケットボールを遂行するために、まずは打つべきタイミングでしっかり打ち切りたいと思います」
山本個人でいうと、初戦のマリ戦は3ポイントシュート7本中3本成功の10得点3アシスト、ドイツ戦は3ポイント6本中2本成功の8得点2アシストを記録。調子が悪いわけではないが、持ち前の爆発力を発揮できずにいる。
山本は8月にWNBAの強豪エーシズと契約し、ここまでローテーションに食い込む活躍を見せている。だが、WNBAでプレーしていることでチームに合流したのは大会開幕の数日前になった。よく知っているメンバーばかりとはいえ、一度離脱した中でケミストリーを再構築することは簡単ではない。しかも、直前での合流は今回が初めてという難しさもある。
それでも山本は「感覚的なところを合わせていくには時間もかかりますが、そこを言い訳にすることはできないです。ポイントガードとして、しっかりとみんなの動きに合わせたゲームメークをできるようにしていきたいです」と、矛先を自分に向ける。
そして、負けたらここで敗退の可能性もある明日のグループフェイズ最終戦のスペイン戦に向けて、「負けたら本当に危ないと思います。気持ちを切り替え、しっかりした準備をして、次は絶対に勝ちたいと思います」と力強く語った。
山本といえば、3月のワールドカップ最終予選で負けたら予選敗退となるカナダ戦でチームハイの16得点を記録し、またパリオリンピック行きを決めた五輪最終予選のカナダ戦でも21得点と、ここ一番で勝負強さを発揮してきた。明日も彼女らしい土壇場での強さを見せ、日本を決勝トーナメントへと導いてほしい。
