「私たちのスピードが足りなかったのが原因です」

女子日本代表は『FIBA女子ワールドカップ2027』のグループフェイズ2試合目となるドイツ戦に58-74で敗れた。

日本は大会初戦のマリ戦で持ち味の3ポイントシュートが爆発。35本を放ち、大会記録となる20本を沈めることで102-97のハイスコアリングゲームを制した。しかし、ドイツ戦では27本中3本成功と完全に沈黙。ただ、ここで問題にすべきは成功率ではなく、3ポイントシュートの試投数だ。あまりに大きな落差とはいえ、シュートは水物で入る日もあれば、そうでない日もあると割り切るしかない。だが、コーリー・ゲインズヘッドコーチが1試合40本以上を目標と公言している本数は、マリ戦でも35本と届かず「もっと打ちたかった」と振り返っていた中、ドイツ戦は27本に留まった。しかも、これは終盤にドイツがプレー強度を緩めたことが影響した上での数字だ。

指揮官は「3ポイントを外したことより、打った本数が足りなかったのが問題です。ドイツに私たちのスクリーンを潰され、キキ(林咲希選手)、マイ(山本麻衣選手)といったシューターだけでなく、チーム全体で狙った形でパスをもらえませんでした。こういう状況を起こしてはいけないです」と振り返る。

そして、パス回しがうまくいかなったのは、何よりも自分たちの求めるアップテンポな展開に持ち込めなかったからだと語る。「通常、私たちは試合のペースを上げることで、(フィジカルでの不利を)相殺します。歩いている時にちょっと腕をつかまれたからといってファウルをもらうのは難しいですが、走っている時に少しでもつかまれたらファウルをコールしてもらえるでしょう。審判を責めることはできないですし、私たちのスピードが足りなかったことが原因です」

指揮官が40本を目標と語るのは、40本を打てていれば日本の得意とするアップテンポで走る展開に持ち込めていることを意味するから。ドイツにインサイドを執拗に攻められ、ディフェンスリバウンドを確保できず、日本の目指す『ペース&スペース』の戦いがほとんどできなかったことは、この27本という本数に表れている。

グループフェイズ最終戦のスペインも、アメリカからの帰化選手194cmのメーガン・グスタフソン、今年のWNBAドラフト全体3位指名の195cmのアワ・ファムを軸にしたインサイドゲームを仕掛けてくるはずだ。

ゲインズヘッドコーチは「私たちはどのチームよりもサイズが小さいです。だからこそ試合がスローダウンした時にどう対処するかが課題です。でも、私たちは大丈夫だと思います。これまでにも似たような状況を経験しており、問題を修正します」と会見を締めくくった。これを有言実行できるかどうかに、日本の命運がかかっている。