桶谷大

韓国戦では異なるスタイルを駆使して連勝

8月27日、31日に『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window4を控える男子日本代表は、2日間のオフを挟んだ19日に再始動。同日行われたメディアデーで桶谷大ヘッドコーチが報道陣の取材に応じた。

15日と16日に行われた韓国代表との親善試合、日本は両日ともに大差で勝利した。特筆すべきは日本が両試合で異なるスタイルを展開し、その上で勝利したことだ。

ゲーム1は八村塁の圧倒的な個の力とそこから生まれた引力を生かしたバスケット。そして彼が欠場したゲーム2は、ボールハンドラーやジョシュ・ホーキンソンを起点とした流動性なバスケット。桶谷ヘッドコーチはこの2試合を「チームとしてやりたいことがしっかりできた、収穫の多い2試合だったんじゃないかと思います」と振り、詳細について続けた。

「塁はファーストプレーでの連続得点で勢いづけてくれた。『ファーストパンチ』にふさわしいプレーだったかなと思います。2試合目に関しては、塁だけでなく(西田)優大もいないというところで、ガード陣が作った1つのプレーに対して周りが連動して点数を取っていくということができました」

2試合目のハイライトとして指揮官は、ジョシュ・ホーキンソンがボールを保持したところで、吉井裕鷹や佐々木隆成がカッティングを仕掛けて得点を奪うプレーをピックアップ。「ああいうところはこのチームでやっていきたいところ」と高く評価した。

ファーストラウンドを4勝2敗、グループ首位で通過した日本は、Window4から始まるセカンドラウンドでレバノン、カタール、サウジアラビアと2試合ずつ対戦し、ワールドカップの出場権獲得を目指す(出場権獲得条件の詳細はこちらの記事を参照)。27日にアウェーで対戦するサウジアラビア(ファーストラウンドグループ3位)、31日にトヨタアリーナ東京で戦うカタール(同2位)の印象について、桶谷ヘッドコーチは次のように話した。

「サウジアラビアはフィジカルが強くてサイズもある。シューティングガードの選手(ムハンマド・アリ・アブドゥル=ラフマン)がオフェンスの中心になるチームなので、彼をいかに気持ちよくバスケさせないか。オフェンスで乗られたら結構難しいチームなので、しっかりスカウティングをしていきたいなと思います。カタールは得点力や能力、スキルのある選手が多くて、個で見たらすごく強いチームなので、そこをどれだけ自分たちが分断させられるかが重要。『個対個』でなく『個対チーム』で戦えるようにしたいと思います」

また、サウジアラビア戦では馬場雄大や高島紳司のディフェンスがキーになりそうなこと、可能ならばロスター以外の選手を数人サウジアラビアに帯同させたいということ、現状4人いるポイントガードを3人に絞ることも考えなければいけないということについても言及した。

NBAで経験を積んだ八村と河村勇輝が合流し、俄然勢いを増した日本代表。指揮官は「この2試合にしっかり勝てるように良い準備をしていきたいです」と抱負を語った。