西田優大

「すごく良い感触でプレーできていた」

男子日本代表は、8月15日の韓国代表との強化試合に88-68と快勝した。

西田優大は、八村塁と河村勇輝のNBA組に加え馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソンとともに『最強の布陣』の一角として先発出場。八村、河村ら傑出した個と一緒にプレーする中でも要所で存在感を見せ、15分45秒の出場で6得点4アシストを記録した。

西田は「いつもと変わらず、ボールが回ってきたタイミングで僕らしいプレーをしようと心がけていました。ファーストオプションの2人(八村、河村)にディフェンスのマークが集まったタイミングで僕だったり、(富永)啓生がしっかりとシュートを決めていければ、チームとして厚みが出てくると思います」と自身のプレーを振り返る。

そして八村、河村との連携についても、「合流して数回しか練習をしていない中での試合でしたけど、すごく良い感触でプレーできていたと思います。正直、詰めていかないといけない部分はありますが、上々の出来だったと思います」とポジティブにとらえている。

前日練習で取材した際、西田は今回の強化試合で、ハンドラーとしての貢献について語っていた。それは『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3で韓国代表に負けた試合での反省から来ている。「河村だけに任せていたら大変なところもあると思います。(前回の)韓国戦では、(齋藤)拓実さんに任せっきりで負担をかけてしまいました。ハンドラーができる僕がいながら、サポートできなかった部分がありました。世界を相手にすると、よりレベルが上がって(ゲームメークを)一人ですることは厳しい時間帯もあると思うので、自分も絡んでいけるようにしたいです」

そして昨日の試合では、状況に応じてハンドラーとしても存在感を発揮し、見事に有言実行を果たした。限られた出番で4アシストを記録したことからも、その役割を遂行したことが示している。西田もこう手応えを語る。

「自分らしさを出すタイミングはしっかりと見極めてやっていければと思います。今日も自分がハンドラーを務めるべきタイミングはありました。第3クォーターの出だしに、ちょっとゴチャゴチャしていた時間帯がありましたが、上手くピックを使ってファウルをもらうことができました。要所で自分がしっかりと締めることができれば、もっと彼ら(八村、河村)もプレーしやすくなると思います」

「俯瞰してコートをすごく大きく見ることができています」

パリオリンピックは選外だった西田にとって、八村とプレーするのは今回が初めてとなる。NBAで主力として活躍する八村は、日本バスケ界で他の追随を許さない圧倒的な高みにいる存在で、彼を絶対的エースに据えたチーム作りは当然の選択肢となる。だが、彼に他の選手たちが遠慮をしていては、チームとして上手く機能しない。

桶谷体制となり、ここまで中心選手として実績を積み重ねてきた西田は、NBA組の力を引き出すことを大切にしつつ、自分も代表の主力の一員という自覚を持って遠慮なくプレーできている。代表には多く選出されていても起用法が安定していなかった過去と違い、確固たる信頼を勝ち取ったことでメンタル面でも大きな変化がある。

「(数年前とメンタル面は)全然、違います。前は『出た時はどうしよう?』みたいなことを考えていた頃もありましたが、今はそういうこともなく変われたと思います。以前に比べると、俯瞰してコートをすごく大きく見ることができています」

八村、河村の傑出した能力を発揮させるには、他のメンバーとの連動性が欠かせない。要所での効果的なアタックも含め、西田は彼らと一緒にコートに立つ代表のスターティングファイブにふさわしい資質を備えていることをしっかりと示した。