「ドライブして、ファウルをもらうのは自分の仕事です」

女子日本代表は、8月13日から2日間にわたって韓国代表と戦う『三井不動産カップ2026』の初戦に77-59で勝利した。

強化試合ということでタイムシェアを徹底し、20分以上プレーした選手はおらず、出場した13名全員が13分以上プレーした。その中で、馬瓜ステファニーは16分25秒のプレータイムでチームトップの13得点に加えて3リバウンド1スティール1ブロックショットと限られた時間でインパクトを与えた。9月4日から始まる『FIBA女子ワールドカップ2026』に向けて日本の大きなテーマとなっているのが、3ポイントシュートに当たりがない時にオフェンスが停滞してしまうことの改善だ。そのためには、速攻だけではない2点のバリエーションをいかに増やすかが重要となる。

馬瓜はこの課題解決に繋がるプレーを披露した。ゴール下への積極的なドライブからシュートファウルを誘発し、チーム最多のフリースロー6本を獲得。また、ペリメーター付近でのジャンプシュートに加え、長距離砲もオープンになるとしっかり打ち切った。

チーム全体の3ポイントシュート試投数は21本に留まった。コーリー・ゲインズヘッドコーチが「もっと打つ必要がありました。私たちはこれまで1試合平均で36本の3ポイントを打っています」と語るように、アテンプトを増やす必要がある。ただ、馬瓜個人としては3ポイントシュートを3本放ちつつ、6本放った2ポイントシュートの判断も決して間違ってはいない。

馬瓜は、「フォーメーションの中で『ここでドライブして』と言われていて、ファウルをもらうことが自分の仕事です。そこをやり切れたのは良かったと思いますが、フリースローをしっかり決めないと意味がないです。そこはしっかりとやりたいです」と自身のプレーを振り返る。

そして、ドライブとアウトサイドシュートのバランスについては、次のように考えている。「相手が大きくてもペイントアタックはしないといけないので、ひるまずに行くのは大事です。ただ、なんでもアタックファーストで猪みたいにどんどん突っ込んで行くのは良くないです。そこは海外でプレーしている時のようにアウトサイドだったり、他のシュートも狙って決めていきたいです」

昨シーズンの馬瓜は女子ユーロリーグ3位に入ったスペインの強豪サラゴサでローテーション入りを果たしたように、日本女子バスケットボール界屈指のタレントだ。しかし、3月に行われた『FIBA女子ワールドカップ2026予選トーナメント』では、チーム唯一の直前での代表合流となり、チームにフィットできずに5試合で平均2.8得点、0.8リバウンドと本来の力を発揮できなかった。

「1週間前の合流になるのは、自分が海外でプレーすることを選んだ時点でわかっています。プロとして、そこはしっかりやらないといけないです」と馬瓜は、調整の難しさについて言い訳はしない。だが、しっかりと合宿を過ごしていることでの手応えをこう語る。

「やっぱり準備期間が長いと全然違って、みんなが何をしたいのか理解できます。オフェンス、ディフェンスともにコーリーの意図を十分な期間をかけて頭に詰め込めたことで、すごくやりやすくなっています」

昨日の試合では、もっとペースを上げて3ポイントシュートを打たないといけないなど、少なからず課題も出た。ただ、馬瓜がしっかりとチームにフィットし、持ち味のドライブで効果的に得点を挙げたことは、大きな収穫と言える。