川島悠翔

「昨日の不甲斐なさから今日はリベンジの意識を強く持ってプレーしました」

男子日本代表の川島悠翔は8月10日に行われたモンゴル代表との『日本生命カップ2026(佐賀大会)』第2戦で9得点を記録し、75-57での勝利に貢献した。

現在、NCAA1部のシアトル大に在籍する川島は、中学時代から日本代表の将来を担う存在になれると注目され、これまで世代別代表で中心選手として活躍。『FIBAアジアカップ2025予選』でフル代表デビューも果たすなど順調にステップアップしている。

『第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)』のメンバーに選出されたように、川島には引き続き大きな期待が寄せられている。その中で、モンゴル代表との初戦は消極的なプレーが目立ち、試合後の会見では「スタートで出させてもらいましたが、ソフトに入ってしまって役割を全然果たせなかったです。日本代表として国を背負って戦っている自覚と責任を持って戦わないといけないと痛感しました」と反省しきりだった。

一緒に会見に出席した桶谷大ヘッドコーチは、「本当にオールラウンドにできる選手で、オフェンスリバウンドに何回も絡んでくれます。オフェンスリバウンドは1本でしたが、チャンスがある時はリバウンドに行き続け、チップをしたりしてくれました」と評価する一方、次のようにさらなる奮起を促していた。

「悠翔はカットやドライブが上手いです。(小川)敦也がドライブした時の合わせのプレーはターンオーバーになってしまいましたが、彼のこういうところが好きであり、彼を生かすプレーだと思います。その反面、オープンで打たない時が何回かありました。(チームオフェンスを)リズムに乗せるためにも打ち切ってほしいところではあります」

この指揮官の言葉に応えるように、第2戦の川島はアグレッシブな姿勢を貫いた。オープンになったタイミングで打ち切った3ポイントシュートは4本中2本成功。さらに鋭いスピンムーブで守備をかわしてレイアップを沈める見事なペイントアタックもあった。川島は「昨日の不甲斐なさから今日はリベンジの意識を強く持ってプレーしました。昨日はアピールの場なのに消極的になってしまったので、最初からやってやろうという気持ちでした」と振り返る。

川島悠翔

八村塁と合宿で一緒に「毎回の練習を大事にしてすべてを吸収したい」

3ポイントシュートについては「昨日は迷いがありましたが、今日は打ち切れました」と語ると、会場を沸かせたスピンムーブからの得点には「ここで出し惜しみしても何の意味もないので、どんどんチャレンジしていく。スピンからのシュートは自分の得意なところなので出せたのは良かったです」と続けた。

このように手応えを得た川島だが、「後半の日本が追い上げている時間帯に出られず、活躍できなったのはすごく悔しい。この気持ちを持ち帰って、もっと成長していきたいです」と本人に達成感はない。

今日から川島は休む間もなく、『FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選』Window4 直前合宿に参加する予定だ。この合宿にはパリオリンピック以来の日本代表合流となる八村塁も参加メンバーに名を連ねている。

憧れの存在である八村と一緒の時間を過ごせることに川島は、「全部がすごすぎるので、毎回の練習を大事にしてすべてを吸収したい。自分が大きく成長できる機会にしたいです」と目を輝かす。

そして「『ちょっとしつこいな』とは思われたくないので、ある程度はいい感じで話しかけたいです(笑)」と気を使いつつ、「NBAでスタメンの塁さんと会話できるチャンスはめったにない。新しいシーズンではしっかりと試合に出たい気持ちが強いので、そのために何が必要なのか、いろいろと聞いていこうと思っています」と待ち切れない様子だった。

今回の連戦で川島は、若さから来る不安定さと粗さが出た一方で、大器の片鱗もしっかりと見せた。これからの合宿で八村から大きな刺激と学びを得ることで、さらなるステップアップのきっかけを得てもらいたい。