セルティックスにはほぼ触れず「口を出す必要はない」

セルティックスからセブンティシクサーズに移籍したジェイレン・ブラウンが、現地8月6日に入団会見を行った。その場所はチームの練習施設ではなく、フィラデルフィア南西部のコミュニティセンターで、その理由をブラウンは「僕にとってコミュニティはとても重要なもの。シクサーズの一員としての最初の挨拶を、こうしてコミュニティの中でできることがうれしい」と語った。

彼のトレードは驚きをもって受け止められた。ブラウン自身に2016年のドラフト指名から10年間プレーしたセルティックスを離れるつもりは全くなかった。しかし、セルティックスはヤニス・アデトクンボ獲得交渉にブラウンをトレード要員として組み込み、その交渉がまとまらなかった後もブラウンの放出を推し進めた。

「正直に言えば、多くの感情が渦巻いていた。今でも整理している最中かもしれない」とブラウンは複雑な胸中を明かす。

「新しい街への興奮がある一方、非常に長く過ごした場所を離れる思いもある。でも、何か新しいことを始める時には、何かの終わりが伴う。僕だけが特別な経験をしているわけじゃない。もう前だけを向いているし、いつか裏で何が起きていたのかを話す時が来るかもしれないけど、今は憶測に対して口を出す必要はないと思っている」

ブラウンはセルティックスについて多くを語ろうとはしなかった。長らくコンビを組んだジェイソン・テイタムについても、トレードが決まった後に会話はしていないという。トレードを知った瞬間にスマホを部屋の向こうに投げたというブラウンだが、最初に連絡をくれたのはタイリース・マクシーとVJ・エッジコムで、今では複数のグループチャットで新しいチームメートと毎日連絡を取り合っているという。

彼に続いてレブロン・ジェームズも加入を決めたことで、シクサーズはNBA屈指の戦力を擁するチームとなった。こうなると問題は、『得点を取れる選手はいくらでもいるのにボールは一つしかない』ことだが、「別に『誰かのチーム』である必要はない。リスペクトとハードワークに基づいた関係であればいいんだ」とブラウンは言う。

「才能ある選手が多く、そこにはエゴもあるだろうけど、勝つために犠牲を払い、お互いを信頼し、コミュニケーションを取る。僕は『勝つために来た』という自分の目的を明確にし、お互いを尊重しながらどう動くべきかを見つけ出していくよ」

「外からどう評価されるかは気にしないし、MVP争いにも興味はない。それらは素晴らしいものだけど、僕が求めるのはチームの勝利、つまり優勝だけだ。それ以外はすべて雑音だ。プレッシャーはあるだろうけど、セルティックスでの10年間も常に相当なプレッシャーがあった。セルティックスは『優勝して当然』と見られていて、優勝できなければ誰かが戦犯にされる。僕が責められた年もあった。そうした経験をしているから、僕はハードワークの精神だけを持ち込む。どうやって勝つか、それ以外は重要ではないんだ」