「アシックスさんは相方みたいな、なくてはならない存在」

7月25日、アシックスジャパンはジュニアアスリートとの新たな取り組みとなる『ASICS BASKETBALL DREAM PROJECT 2026 SUMMER』を開催。学生に向けたクリニックやピックアップゲームなどで、交流を深めた。

このイベントにアシックスファミリーの一員として参加した名古屋ダイヤモンドドルフィンズの加藤嵩都は、彼にとっても実りある経験になったと振り返る。「子どもたちのエネルギーを直接もらえるので、僕らとしてもありがたい機会です。将来、指導者を目指しているのでこのアシックスさんの素敵なプロジェクトに参加できることは、成長するために一つの糧にもなります。総じてすごく楽しかったです」

加藤にとってアシックスは「子どもの頃からずっとアシックスさんのシューズを履いていました。もう相方みたいな感じです。なくてはならない存在です」と、昔から愛用していたシューズ。それだけに数多のプロバスケットボール選手がいる中、ファミリーの一人を務めていることへの感謝を強調した。「まさか自分が看板を背負うとは、という思いはありましたし、今はこうして次世代の子どもたちのための活動を一緒にできることは僕にとってもすごく意義があることだとあらためて思いました」

そして機能性にも高い信頼を寄せる。「今、履いている『UNPRE ARS3』に関しては僕をメインキャラクターに設定していただいています。僕が今、身体操作で学んでいる強さの中にもしなやかさがある。硬さの中にも柔軟性を持つといった部分をまさにこのバッシュが体現してくれています。このバッシュと一緒に自分のスキルを磨いていきたいです」

名古屋D2年目の昨シーズン、加藤はセカンドガードの座を確立してプレータイムを増やした。特にチャンピオンシップのクォーターファイナル、宇都宮ブレックスとの初戦では後半に得意とする激しいディフェンスでチームに流れを引き寄せ、大逆転勝利を収める原動力となった。

「達成感はありますし、1年目からプレータイムも伸び、チームの主力とはいかなくても歯車の一員として戦えているなという手応えを2年目でやっとつかむことができました。(CSの宇都宮戦での活躍も)自分の中でイメージはできていたので、いつでも出してくれればあのプレーをする自信がある状態でした。ただ、自分が思い描いている理想の選手像は遠くにいて、まだまだ物語の途中だと感じています」

加藤嵩都

「僕が夢を追いかける姿が子供たちの一つの指針や道筋になったらうれしい」

このように手応えと課題を語る加藤は、このオフシーズンにさらなるレベルアップのため精力的に取り組んでいるテーマをこう語る。

「ここ最近はずっと(より強く、速く動くための)身体操作について取り組んでいます。名古屋Dに来てずっと磨いている身体操作をドリブルの姿勢、シュートフォームへと繋げていく。本当の意味で自分のプレーを落とし込む作業をずっとやっています」

そして「これが日本代表になるための道だと信じています」と続ける加藤は、チームメートにお手本とすべき選手がいると続ける。「身近に齋藤拓実選手という身体操作に優れた選手がいます。バスケが上手い人には理由があって、拓実さんの身体操作は一流です。彼の身体の動かし方は真似するべきと思っていて、今も勉強を続けています。自分の思い通りの動作を身につけられた時は、一気に日本代表へ近づけるのではないかと思っています」

加藤以外のアシックスファミリーの選手は、高校時代から名の知れたエリート街道を歩んできた面々で、大学でも関東2部とスポットライトを浴びることが皆無だった加藤とは真逆の立場だ。

ただ、他と違うキャリアを歩んでトップカテゴリーでプレーしているからこそ伝えられるメッセージがあると加藤は考えている。「自分が辿ってきた道でしか語れないことはありますし、これまでのストーリーというのは自分の中で誇りに思っています。僕はいわゆるアンダーグラウンド出身です。中学時代は地区予選で負けました。高校で全国大会に出ていない選手でもプロになって戦えている。(学生の時から有名な選手たちと)同じステージに上がれることを背中で見せたいです」

「これからリーグを代表するような選手になれれば、それが将来指導者になった時、子どもたちに最も説得力を持たせられることになると思います。僕が夢を追いかける姿が子どもたちの一つの指針や道筋になったらうれしいです」

加藤はB2でキャリアをスタートし、B1の強豪に入り、昨シーズンはローテーション入りと着実にステップアップを続けている。彼がさらに上のステージへ進めば、子どもたちからのあこがれ具合もより増すはずだ。