
「あいつは勝てる選手だという評価を得たかった」
今オフのウォリアーズは、決して明るい話題ばかりではない。ステフィン・カリーは38歳、ドレイモンド・グリーンとジミー・バトラーは36歳で、バトラーは膝の大ケガからの復帰途中。レブロン・ジェームズ獲得という賭けに望みを繋いでいるが、それに成功しても高齢化と故障という大きなリスクがあることに変わりはない。
そんな閉塞感を打ち払う出来事がサマーリーグでの優勝、その立役者となったヤクセル・レンデボーグだ。グリズリーズとのファイナルでは21得点10リバウンドと活躍。グリズリーズには1巡目3位指名のキャメロン・ブーザーがいて、11位指名のレンデボーグは言わば『格下』だったが、コートに立てば指名順位は関係ないとばかり。直接のマッチアップも含めて堂々と渡り合い、ウォリアーズに勝利をもたらすとともに、サマーリーグの大会MVPを受賞した。
サマーリーグで評価を高めたのはシュート力。リバウンドやディフェンスでの泥臭いハッスルだけでなく、勝負どころで3ポイントシュートを決め、さらにはパスでチャンスを作り出すなど幅広いプレーを披露した。
スキル以上に印象的だったのは、彼の戦うメンタリティだ。「とにかく勝利に繋がるプレーを意識した。スタッツを残すのではなく、『あいつは勝てる選手だ』という評価を得たかった。この姿勢をシーズンが始まっても続けていきたい」とレンデボーグは言う。
Yaxel SPLASH and Dubs take the lead ‼️
— Golden State Warriors (@warriors) July 20, 2026
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ファイナルでは第3クォーター終了時点で10点ビハインドという状況からの逆転勝ち。残り2分で逆転の3ポイントシュートを決めたのはレンデボーグだった。「リードする側にプレッシャーが生まれた。こういう瞬間のために生まれて来た者もいれば、そうでない者もいる。こういう機会に立ち向かうことで、それに相応しい選手だと証明できる。『絶対に負けたくない』という僕の意思が、この結果に繋がったと思っているよ」と彼は言う。
それは、『お披露目』を終えると早々にサマーリーグを切り上げた多くの1巡目指名選手にはない姿勢だった。「僕の実力はまだ最高のレベルに達していない。常に証明しなければいけない立場だから、毎日練習し、できる限りたくさんの試合に出る。僕はベンチから試合を眺めるためじゃなく、試合でプレーするために指名されたんだ」
単なる調整や腕慣らしではなく、『勝つこと』にフォーカスしてサマーリーグ全6試合を戦い抜いた。「そのことには大きな意味があると思っている」とレンデボーグは語る。「ウォリアーズは何度も優勝している名門で、その歴史がチームを後押ししてくれた。この勢いがレギュラーシーズンに続き、僕のキャリアを押し上げてくれることを願うよ」
「NCAAトーナメントでの優勝は過去のことで、もう忘れていた」と彼は言うが、ミシガン大でのチームメートを煽ることは忘れなかった。「あの負け犬たちに優勝を自慢するんだ(笑)。レギュラーシーズンでも彼らに勝って、ウォリアーズの強さを見せ付けてやりたい。ミシガン大の仲間たちには頑張ってほしいけど、そのトップに立つのは僕じゃなきゃね(笑)」