
「毎回良いプレーができるように精進していきたい」
男子日本代表は、『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3をアウェーでの2連戦というタフな日程で戦い、中国に19点差で圧勝し、韓国には惜敗の1勝1敗で終えた。
今回の日本はWindow2と比べ、攻守ともに連携面で確かな向上を見せた。桶谷大ヘッドコーチ体制の下、チームが目指すスタイルの習熟度が上がっていることを示した。そしてポジティブな要素として取り上げたいのが、ビッグマン川真田紘也のステップアップだ。特に中国戦では、第2クォーターに速攻でファウルを受けながらダンクを叩き込み、このWindow随一のハイライトシーンを生み出した。
韓国戦終了後、川真田はベンチポイントが4対40と大差だったことも踏まえ「中国戦で自分たちのやりたいバスケットができましたが、韓国戦はターンオーバーの多さだったり、ベンチメンバーからのエナジーの差が出たと思います。スタメンはしっかりとやり合えていたので、ベンチメンバーがもっとハッスルしてやるべきだったと思います」と振り返る。
そして、自身のプレーについてこう総括する。「中国戦が良かったので、韓国戦も同じような起用法で使ってくれていたと思いますが、中国戦ほど良いプレーができなかったです。毎回良いプレーができるようにもっと精進していきたいと思います」
代表常連となっている川真田だが、これまで1試合のプレータイムが数分で終わることも多々あった。それが今回は中国戦で10分33秒、韓国戦で7分11秒と控えセンターとしてしっかりローテーションに入った。
また、天理大の先輩である佐々木隆成と一緒にコートに立つ場面もあった。日本の大学バスケットボール界は関東に人材が集中しており、代表選手の出身校も日本国内でいうと関東の大学出身メンバーばかりだ。。その中で、関東以外の大学から2人もローテーション入りしたのは異例のことだ。
「大学の後輩などから反応はありました。天理大学から代表が2人も出るなんて中々ないと思うのでうれしいです。見たらわかりますけど、隆成さんは上手いので『誇りに思うよな』という感じでした」
プロ入り当初は目立った実績がないところから着実なステップアップを続け、代表でも確かな爪痕を残した彼だからこそ、同じ境遇の後輩たちに伝えたいメッセージがある。
「僕の姿を見れば、『誰でもできるよ』というところは伝わるんじゃないかと。関東のほうが強豪校は多いですが、僕は徳島県から出てきて関西の大学で4年生になった時に本当にちょっと名前を知られたくらいで、プロに入ってもなかなか知名度がないところから今は代表選手になれています」
「人生、何が起こるかわからないのは僕を見てもらえればよくわかると思います。(今は実績や知名度がない大学生だとしても)あきらめる理由はないです。まだまだ僕も十分に若いと思っていますけど、今の若い子たちは、頑張ることでいくらでもチャンスがあると思います」
日本代表にとってジョシュ・ホーキンソンを少しでも休ませることができる控えセンターの存在は大きな課題の一つとなっている。他にも候補者はいるが、今回のWindowで川真田がこのポジション争いから一歩抜け出した。