ウォーカー・ケスラー

ジャズは引き留めの構えから一転、ドラフト資産と交換

ウォーカー・ケスラーはサイン&トレードでレイカーズに移籍することになった。ジャズと4年1億3000万ドル(約210億円)の新契約を結んだ上でレイカーズへとトレードされる。レイカーズはジャズに2031年と2033年の1巡目指名権、2028年と2030年の1巡目指名交換権を譲渡する。

ケスラーは2022年のNBAドラフト1巡目22位指名のセンター。ジャズの生え抜きとして4シーズンを過ごし、ルーキー契約が満了したところだった。昨年の時点でジャズは彼に新契約をオファーせず、今オフには5年1億4000万ドル(約210億円)を提示するも、ケスラーはこれに合意しなかった

制限付きフリーエージェントのケスラーに対し、ジャズは他チームのオファーを見て、それにマッチして残留させる構えだったが、結局は将来のドラフト指名権を選んだ。目先の勝利よりも将来の資産を優先する姿勢は今回もブレなかった。

レイカーズはレブロン・ジェームズの退団表明で生まれたキャップスペースを使う形で今回の補強に動いた。昨シーズンはディアンドレ・エイトンを中心に複数の選手を組み合わせてやり繰りしてきたセンターの軸をケスラーが務めることになる。

ケスラーは外のシュートを持たないが、ルディ・ゴベアの後釜となるジャズのリムプロテクターとしてリバウンドとブロックショットで強烈な存在感を見せてきた。創造性に欠けても堅実なスキルを持ち、ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスが生み出すチャンスをゴール下で確実に得点に変えていくだろう。まだ24歳で、勝つための環境に身を置くことで大きな成長も期待される。

強欲なジャズに言い値で買わされた面もあるが、レイカーズはドンチッチ&リーブス体制の本格始動に合わせて戦力を充実させる必要があった。他にもクエンティン・グライムズと4年6000万ドル(約90億円)、サンドロ・マムケラシュビリと4年5200万ドル(約78億円)、コリン・セクストンと2年1900万ドル(約29億円)との契約をまとめ、レブロン・ジェームズの退団表明で生まれたキャップスペースを一気に使い切る補強に動いた。

一方で、マーカス・スマートはロケッツ、ルーク・ケナードはサンズ、ヘイズはジャズと契約を結び、フリーエージェントとなった選手の新天地が決まりつつある。そんな中で八村塁の去就が注目される。八村も3年5100万ドル(約77億円)の契約を終えてフリーエージェントになった。レイカーズでの3年半で確固たる実績を残したものの、レイカーズは今回の補強でキャップスペースを使い切り、移籍先の有力候補と見られたスパーズはトバイアス・ハリスの獲得を決めた。

28歳と選手キャリアの全盛期を迎えるタイミングで八村がどんな決断を下すのか。フリーエージェント市場が一気に動く中、レブロンの移籍先も含めて注目が集まる。