テーブス海

「奪われるのではなく、枠を勝ち取る立場だと思います」

男子日本代表の第2次強化合宿は、7月頭に行われる『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3に向けたチーム作りの場だ。そして、先立って行われたディベロップメントキャンプから6名がコールアップされ、ベンチ登録12名のロスター入りのサバイバルレースは激しさを増している。

桶谷大ヘッドコーチは、中国と韓国相手のアウェー連戦となるWindow3について12名のロスターよりも多い人数が帯同することを明らかにしている。その中で現在6名が合宿に参加しているポイントガードについては、「6人いて、4人を(遠征メンバーに)選びたいと思っています」と言い、相手に合わせて4名の中からベンチ入りの3名を選びたいと続けた。

絶対的な存在である河村勇輝と、代表常連の富樫勇樹は今回不在。この合宿に参加しているポイントガードは前回のWindowに出場した齋藤拓実と安藤誓哉に加え、佐々木隆成、テーブス海、黒川虎徹、小川敦也だ。

この6名で最も代表経験が豊富なのは、前任のトム・ホーバス体制では代表常連でパリ五輪代表にも選出されているテーブスだ。ただ、指揮官が変わったことで、自身の序列について次のように語る。「間違いなく自分は(桶谷体制では)遅れて入ってきています。誰かからその座を奪われるのではなく、枠を勝ち取る立場だと思います」

指揮官も変わり、伊藤拓摩強化委員長の下で代表の強化スタイルも変わった。そのため、テーブスも新たな代表活動のスタートという意識で臨んでいる。「トムさんの時はいろいろな経験をさせていただきました。もちろん上手くいかなかったことも多かったですが、これまでの経験を生かしていきたい。また、Bリーグでの経験も生かしていきたいですし、新しい代表活動の始まりという感覚です」

テーブスの特徴はこの代表経験と、小川(190cm)に次ぐ188cmというサイズがある点。だが、テーブスは「正直、プレーの質で戦うしかないと思っています。今のバスケットはそこまでサイズどうこうというのがなくなってきているので、自分の身長を生かしてポイントガードの枠を勝ち取ろうという感覚ではないです」と、いかに質の高いプレーを見せるかにフォーカスする。

「チームがやろうとしていることを自分がどれだけ遂行できるか。自分がコートに立つことで、チームが良くなるのか悪くなるのか。単純なところで結果を出して、ポジションを勝ち取ろうと思っています」

他の5名との違いを出すにはいろいろな方法がある。だが、テーブスは「いろいろなガードがいるからこそ、プレーの質で本当にすべてが決まる。桶さんはチームを勝たせられるガードを試合で使うだけだと思います」と言い、シンプルな思考でサバイバルレースに臨む。