十返翔里

今の自分に足りないモノ「判断力が一番です」

バスケットボール男子日本代表は2026年度の第1次強化合宿を実施。ディベロップメントキャンプとアジア競技大会の選手選考を目的としており、多くの若手選手たちが参加している。東海大の十返翔里は渡邉伶音、松本秦、瀬川琉久と共に最年少の2006年生まれ組の1人だ。

193cmの十返は、アンダー世代の代表経験も豊富で高校時代から世代屈指のウイングとして活躍を続けてきた。先日も関東大学バスケットボールリーグの新人戦において、決勝の早稲田大戦で38得点を挙げチームを優勝に導いた。

同世代の中で頭一つ抜けている力を示した十返は「最年少で現時点の実力というより、先をイメージして合宿メンバーに入れさせてもらっていると思います。19歳の時から日本でトップレベルの選手たちと一緒にやって吸収したことを、普段の暮らしから生かしていく。そのための学びを得るキャンプだと思っています」と、合宿についての意気込みを語る。

昨シーズンの十返は1年生ながら名門の東海大で主力選手としてチームを牽引と、順調な大学生活のスタートを切った。だが、本人は現状ではトップレベルで活躍できる選手になれないと危機感を持っている。「今のままでは、この場では通用しないです。本当に、日々の練習からスタンダードを上げていかないといけない。まだ3日目ですけど、この合宿を通じて痛感しています」

そして、今の自身に特に足りないモノとして次の点を挙げる。「ハンドリングやフィジカルに加え、バスケットボールIQも高めないといけないです。中でも判断力が一番です。例えば(山﨑)一渉さんとマッチアップした時に少ない時間で次のプレーを読んでいることを感じ、判断が良いなと思いました」

この合宿で評価を高めることで、アジア競技大会の代表、さらに『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Windowに向けた合宿参加とステップアップできる可能性はある、だが、今の十返は「(フル代表は)今の自分が入れるレベルではないと思っています。その中で、盗めるものは全部盗んで、日頃の練習に繋げていきたいです」と冷静だ。

若手ながら、周囲から高い評価を受けていても十返に慢心はない。さらなる成長へ貪欲な19歳の逸材が、このキャンプで進化への大きな学びを得られることに期待したい。