
今シーズンの平均観客動員数は4239名
B2所属の福島ファイヤーボンズは5月22日に2025-26シーズンのホームゲーム平均観客動員数が4239名で、Bプレミア参入基準の4000名を突破したことを発表した。
昨シーズンの福島は東地区最下位に沈み、観客動員数も平均2019名(14チーム中10位)に終わっていた。だが、今シーズンの福島は⼤規模改修を経て⽣まれ変わったホームアリーナを用いて、単なる『バスケの試合観戦』を超えファミリー層の休⽇体験を最⼤化させる独⾃戦略を打ち出し、ファンクラブ会員数は2.4倍、チケット売り上げは2倍へと急伸した。
クラブはメインターゲットであるファミリー層の休日体験を最大化させる戦略を打ち出し、『いかに休日の1日をコーディネートできるか』に焦点を当てて、興行の企画実施を行った。親⽅が地元出⾝の相撲部屋とのコラボ、地元消防署・警察署・⾃衛隊全⾯協⼒の働く⾞試乗体験、地元福島競⾺場との連携による移動動物園、地元⾏政ならびに同じ本拠地のプロ⼥⼦バレーボールチームと連携して⼈気漫画『宇宙兄弟』とタイアップするなど、バスケ以外のコンテンツも織り交ぜることで『バスケを知らなくても会場に行ってみたい』という顧客心理にアプローチ。また、サブアリーナでは子ども向けの遊興エリアを設け、託児サービスなども拡充させた。

試合の演出は既存のアリーナが改修によってスペックアップし、光の演出など非日常体験を醸成することに成功。応援曲や試合中の効果音には地元ゆかりのアーティストや地域のお祭り『采⼥ドンドコ』で用いられる音源を採用して『オラが街』のエンターテインメントを追求し続けた。また、この試合会場をウインターカップ県予選の決勝会場に用いたり、地域のミニバスチームや部活動の練習試合として誘致することで若年層のファン化を促進させた。試合のハーフタイムでは吹奏楽部やダンスサークルのパフォーマンスの場として設けることで、バスケに触れることの少ない他団体にも認識してもらう機会を創出し認知を広めていった。
また、足を使った地域活動に加え、地元テレビ局協力のもとクラブ初の応援番組が今シーズンスタートするなど、空中戦でも認知拡大に成功。様々な施策を打ち出した結果、大きな成長を遂げた。
プロチームである以上勝つことが求められ、クラブの強さはそのまま集客にも繋がりやすい。それでも、福島はクラブ記録の18連勝を記録した前半戦(24勝6敗)より、やや勝率が落ちた後半戦(18勝12敗)に大きく数字が上向いた。これは観戦体験の向上がリピート客増に繋がったことを示している。そして、平均来場者数増加率はB1、B2含めて一番の伸び率(210.0%)を記録した。
東日本大震災から15年。『バスケで福島を元気に』するべく震災を契機に発足したクラブは債務超過による消滅の危機を乗り越え、「スポーツ経営の成功モデル」となった。目標とするBプレミア参入に向け、福島の挑戦はこれからも続いていく。
本日の試合をもちまして、福島ファイヤーボンズの2025-26シーズン全ての試合が終了いたしました。
— 福島ファイヤーボンズ【公式】 (@firebonds) May 17, 2026
B.PREMIER参入に向けて新たなチームカルチャーを1から作り上げる中で、累計来場者数12万人突破や18連勝、4度の延長など、さまざまな記録を更新。… pic.twitter.com/7d2zeXcURR