
5年連続ファイナル進出の偉業達成も「目指しているのは優勝です」
Bリーグ琉球ゴールデンキングスは、長崎ヴェルカとのファイナル第3戦に64-72で敗戦。第1戦を制しながら痛恨の連敗によってリーグ優勝を逃した。
この試合、琉球は長崎のディフェンスに序盤から苦しみタフショットを繰り返すことで得点が伸びず、2桁のビハインドを背負って前半を終える。後半は長崎のプレッシャーに順応し、懸命に追い上げて肉薄したが届かなかった。
琉球のゴール下を支えるジャック・クーリーは、31分29秒の出場で10得点に加え、8つのオフェンスリバウンドを含む13リバウンドと奮闘した。宇都宮ブレックスに敗れた昨年のファイナルでは第3戦でファウルアウト。20分以下の出場と不完全燃焼に終わったクーリーは、この試合もファウルに苦しんだが、それでも要所で我慢することで30分以上コートに立ち、ダブル・ダブルを記録。出場時間の得失点が+2だったことは、彼が自分の役割をしっかり遂行したことを示している。
だが、それでも勝利することはできず、琉球はファイナルで3年連続の敗戦となった。クーリーは「前半であのようなリードを許した後、僕たちは上手く点差を縮めたと思います。3点差にまで追い上げたのは素晴らしかった。ただ、その後で僕がコートに戻って、3ポイントシュートを決められ9点ビハインドになったのは本当にきつかったです」と振り返る。
惜しくも頂点を逃したが、今シーズンの琉球は5年連続のファイナル進出という偉業を成し遂げた。今のクーリーには悔しさと充実感、相反する思いが去来する。
「ここまで来られたのは素晴らしいです。ただ、大事なのはチャンピオンになることです。5回進んで1勝しかできなかった。ファイナル進出は誇らしいことですが、目指しているのは優勝です。僕は常に、『Bリーグでは僕たちを倒さないと優勝できない』と言っていました。この5年間、それは事実でした。この考えをこれからも変えるつもりはないですし、ここまでチームが達成したことを本当に誇りに思います」

「沖縄は僕のホームとなりました」
クーリーは5度のファイナルすべてに中心選手として関わっている。今シーズンが在籍7年目。加入当初は20代だった彼も、今や35歳のベテランとなった。だが衰えを感じさせず、今も圧倒的なフィジカルでゴール下を制圧している。このハイパフォーマンスを継続できているのは、ファンのおかげだとクーリーは強調する。
「自分が、リーグ屈指の選手の1人であることはわかっています。キングスに加入した時は独身だった僕も、今は2人の子どもがいます。ずっと沖縄にいて、沖縄は僕のホームとなりました。だからこそ僕はハードにプレーできています」
クーリーがどれだけ琉球ファンを愛し、彼らの声援に感謝しているかは普段の手厚いファンサービスが物語っている。だからこそ、クーリーは今回の敗戦で最も厳しいこととして次のように語った。
「沖縄の島全体が僕を支えてくれている。だから負けるたびにファンのみんなをがっかりさせてしまったと感じていて、それが本当に辛いです。キングスファンのサポートは世界一です。それなのに結果を残せなかった。もう一つの優勝をみんなにプレゼントして喜ぶ姿を見たかったのですが、それができなかったことに胸が張り裂ける思いです」
目の前にあるタイトルをつかめずにシーズンを終えることは、何よりも辛い結末と言える。だが、ファンを含め、琉球に関わる人々はみなクーリーの変わらないチームへの献身に大きな感謝をして今シーズンを終えたことは間違いない。