
レブロン獲得の噂に「僕が何を言っても騒ぎになる」
キャバリアーズは『レブロン・ジェームズ以後』での最高成績となるカンファレンスファイナル進出を果たしたが、ニックスにスウィープされたことで終わり方の印象はひどく悪いものとなった。初戦は22点リードをひっくり返されて延長で敗れた。その後は試合ごとに内容が悪くなり、坂道を転げ落ちるかのように負け続けた。
ラプターズ、ピストンズとのシリーズをいずれも『GAME7』まで戦ったキャブズに対して、ニックスは休養十分。もともとコンディションに差があった上に、第1戦の大逆転負けによる精神的なショックも重なって、キャブズは瓦解してしまった。
それまで疲労を言い訳にしなかったドノバン・ミッチェルは、敗退が決まった直後の会見で「全員がボロボロだ」と認めた。「今日は元気そうに見えただろうけど、コートにケガは持ち込まないだけだ。全員が何かしら問題を抱えている。ジェームズ(ハーデン)は親指を痛めているはずだけど、実際のところは知らない。彼は何も言わないからだ。もし片足になっても、彼は同じようにプレーするだろうね」
ミッチェルにとってカンファレンスファイナル進出はキャリア最高の成績だが、終わり方が悪かったことでポジティブには受け止められずにいた。
「前の2つのシリーズを『GAME7』まで戦わなければいけなかったのが失敗だった。たくさんのミスが連続で起き、自分で自分を窮地に追い込んだ。ニックスが良いチームなのは認めるけど、こんな負け方をしてはいけなかった。僕個人として9年間乗り越えられなかった壁を越えてカンファレンスファイナルに進めたことには感謝しているけど、決めるべき場面で決めていれば、また違った結果があったはずだ」
キャブズの2025-26シーズンは山あり谷ありだった。開幕から2カ月で15勝14敗と中位に沈み、年明けに復調したものの、2月のトレードデッドラインでダリアス・ガーランドを放出してハーデンを獲得。もともとキャブズはミッチェルを中心に若いタレントを育てるチーム作りを行ってきた。ミッチェルが全盛期にあるうちに若手コアを成長させて優勝する『期限付き』の中長期計画だったが、36歳のハーデン獲得でその方針は『今すぐ勝つ』へと切り替わった。
ミッチェルはキャブズと2028年までの契約を残しているが、最終年はプレーヤーオプションで、2027年オフにフリーエージェントになれる。今オフは契約更新のタイミングで、この交渉が難航すればキャブズはトレードを考えなければならない。ミッチェルは29歳で、今がまさに全盛期。『今すぐ勝つ』に現実味が感じられなければ、新天地を求めてもおかしくはない。
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— NBA (@NBA) May 26, 2026
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それでも、今のところキャブズもミッチェルも相思相愛の関係にある。「このチームで優勝を狙えることに疑いはない」とミッチェルは言った。「大事なのは、今回のことを教訓にすることだ。辛い教訓だけど、これで学ぶことができた。ニックスだって同じような辛い経験を乗り越えてきた。今度は僕たちの番だ。最悪の負け方をしてしまってファンに申し訳ないけど、僕たちは準備を整え、もっとハングリーになってまた挑戦する」
地元メディアの記者は単刀直入に「契約延長についてどう考えるか」と聞いた。ミッチェルは「これはダニー(ダン・ギルバート、キャブズのオーナー)にも言ったことだけど、僕はここが好きだ。これ以上どう言えばいいのかは分からない。前回の契約の時にも言ったように、僕はここを愛しているし、このチームが目標に到達できると信じている」と答えた。
「いろんな噂が出回るだろうけど、僕の言葉は変わらない。僕たちにはやり残した仕事がある。カンファレンスファイナルに進んだ時の街の盛り上がりは素晴らしいものだった。だからこそスウィープされて悔しい。この街は優勝リングに相応しいと思っている」
すでに噂は出始めている。バックスとの決裂が濃厚なヤニス・アデトクンボ、『ラストダンス』の舞台を求めるレブロン・ジェームズ、といったビッグネームが取り沙汰されるが、同時にヘッドコーチのケニー・アトキンソンを解任すべきとの意見も出ている。ミッチェルはこれを明確に否定した。
「2018年以来の成績を残しても批判されるのはおかしな話だ」と彼は言う。「ここまで来られたのはケニーがいたからだ。僕たちが選手だけで勝手に戦ったわけじゃない。批判する人は僕やジェームズのことも批判するだろう。NBAファイナルに進んだとしても、そこで負けたら批判されるだろうし、優勝しても『次は勝てない』と言われるんだろうね。大事なのは一緒に戦う僕たちがケニーのことを愛し、支持していることだ。外部の声なんてどうだっていいよ」
彼に投げ掛けられた率直な質問はもう一つあった。「レブロンに来てほしいか?」だ。ミッチェルは「試合が終わったばかりなのに? 記事の見出しを作るのは僕の仕事じゃないよ」と笑った。「それはフロントに聞いてほしい。僕が何を言っても騒ぎになるからノーコメントだ。僕が語れるのは今ロッカールームにいる仲間のことで、彼らと一緒に戦うだけだ」