シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

「エネルギーと努力が十分じゃなかったことがすべて」

サンダーとスパーズのカンファレンスファイナル第4戦、サンダーはジェイレン・ウィリアムズが左足ハムストリング、アジャイ・ミッチェルが右足ヒラメ筋の痛みで欠場し、エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが19得点と不発に終わった。こうなるとディフェンスから速攻に転じて得点を繋ぎたかったが、ディアロン・フォックスとステフォン・キャッスル、ベンチから出るディラン・ハーパーとガード陣が揃ったスパーズは、これまでのように単純なターンオーバーをしなかった。

サンダーはこんなピンチでもチームの誰かがステップアップしてきた。しかし、立ち上がりからフックシュートで得点を重ねたアイザイア・ハーテンシュタインが早々にファウルトラブルに陥り、ベンチ組もなかなか結果を出せない。開始8分で8-23と先行され、そこから持ち直したものの、一度も追い付けずに82-103で敗れた。

サンダーのフィールドゴール成功率は33%、3ポイントシュート成功率は18%しかなかった。レギュラーシーズン82試合と、ここまでプレーオフの11試合で、サンダーの得点が100を切ったのは2回だけ。これまでの最少得点は2月のバックス戦での93で、この試合ではシェイが欠場していたし、この時でさえフィールドゴール成功率は37%、3ポイントシュート成功率は33%あった。

この日のスパーズはシェイへのディフェンスを大胆に変えてきた。これまで高い位置から当たり、ダブルチームも多用して常にプレッシャー掛けていたのを止め、アタッキングエリアに入るまではディフェンス(主にフォックス)が1人で責任を持って彼をマークし、ペイント内に入るとダブルチームを送り、ローテーションで外の攻めに対応した。

もっとも、シェイはこれまですべての対戦相手からありとあらゆるディフェンスを仕掛けられ、それを打ち破ってきた。しかし、今回は調子が上がらないままで、第4クォーターには出場しなかった。第1クォーター途中、それまでオフェンスを引っ張っていたハーテンシュタインがファウルトラブルでベンチに下がるとアクセルを踏み込んだものの、積極的に攻める時間は長続きしなかった。テーピングで固めた右手首から人差し指を気にする素振りを見せており、ケガがプレーに悪影響を及ぼしている可能性もある。

シェイにとっては非常に珍しい不振となったが、試合後の会見では彼らしく落ち着いた口調で課題を語った。「試合早々に出鼻をくじかれた。アグレッシブに試合に入ってきたのはスパーズで、前回は修正できたけど、今日はフィジカルに戦い、密着してターンオーバーを引き出そうとする相手を押し返せなかった」

フォックスとハーパーを欠いた試合では、キャッスルがハンドラーの役割を一人で担うことになり、スパーズの攻めは停滞した。今はシェイがその状況に陥っているが、「ハンドラーが足りない状況で戦ったことはシーズン中に何度もあった」と言い訳はしなかった。

「結局のところ、エネルギーを持って試合に入ればオフェンスの流れは作り出せると思う。今日はそのエネルギーを欠いたから停滞してしまった。得点が伸びないとプレーメークのせいにしがちだけど、エネルギーと努力が十分じゃなかったことがすべてだ。ハンドラーが一人でも、僕らはあらゆる守備のパターンを攻略してきた。大事なのは相手の出方を素早く認識し、瞬時に答えを出すことだ。僕らは多くの苦楽をともにしてきた。何をすべきかは分かっているよ」

シリーズは2勝2敗で、次はオクラホマシティに戻っての第5戦を迎える。「実質0勝0敗だね。ここから先に2勝したチームの勝ちだ」とシェイは言う。

「勝っても負けても、試合から教訓を得て次に進むことに変わりはない。負けた時のほうが学べるものは多いし、響くものだ。シリーズを通して成長し、始まった時より優れたチームになることが重要で、今はそこに集中したい」