レジェンドのムトンボからもアドバイスを受ける
セルティックスと契約したタッコ・フォールは、セネガルで開催されたバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズに参加し、現地の17歳以下の子供達と交流した。
身長228.6cmという規格外のサイズを誇るタッコは、今回のイベント中に、同じアフリカ出身の2人の先輩と出会い、教えを請うた。一人は、NBAレジェンドのディケンべ・ムトンボ。イベント前から連絡を取り合っていたという2人は、現地で初めて顔を合わせた。
フォールは『Boston Globe』との電話インタビューで「彼は、まるで自分の叔父のようだった。NBAでの生活について教えてもらえた。NBAでどういう振る舞いをするべきかについても教えてもらえたし、食事や、ワークアウトについてもアドバイスをもらえた」と語った。
そして、イベント期間中に出会ったもう一人の先輩とは、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードだ。2人は、スキルトレーナーのドリュー・ハンレンの指導を受けている関係で、現地で初めて対面したという。
開幕ロスター入りを目指すフォールは、すでにリーグベストクラスのセンターという立ち位置を得たエンビードと、ポストムーブなどの練習を行った。また、エンビードにも多くを聞いたそうだが、カメルーン出身の先輩は、フォールの質問に一つひとつ丁寧に答えてくれたという。
「素晴らしい出会いだった。ポストに関する動きを一緒に練習したんだけれど、彼はNBAのゲームについて、細かな動きについても教えてくれた。とてもうれしかったよ。現代のNBAでベストセンターの一人に入る選手だからね」
「彼はすごく付き合いやすい人で、性格も良い。あれだけのサイズ(213cm)の選手なのに、動きがスムーズ。彼の最大の特徴は、自分のプレーに非常に自信を持っていることだと思う」
短期間だったとはいえ、レジェンドからNBAでの心得を学び、現役最強センターからは大きな身体を生かす技術を叩き込まれた。夢のNBAデビューを実現させるため、フォールはトレーニングキャンプでの競争に挑む。