パウ・ガソル

「ベテランたちに助けてもらったように経験を伝えたい」

2018-19シーズンはケガの影響により、キャリア最低の30試合の出場に終わったパウ・ガソルは、オフにトレイルブレイザーズと契約した。

ガソルは、昨シーズン後半にバックスに移籍したが、今年の5月に左足の手術を決断。万全ではない状態のままバックスでプレーオフの試合に出場するより、2019-20シーズンに向けてケガを治す方を選択した。

ガソルは、『The Oregonian』に「昨シーズンは、ケガもあって難しいシーズンだった。プレーオフをあきらめてまで手術を受けたのは、トレーニングキャンプに間に合わせるため」とコメント。レイカーズ時代に優勝2回、オールスター選出6回、オールNBAチーム選出4回を誇るスターも、NBAで19年目を迎える。

今月39歳になった彼を突き動かしているのは、バスケットボールに対する愛情だそうだ。

「自分を新たな限界に追い込んで、世界でベストのリーグで、ベストプレーヤーたちとプレーしたい。自分の中にはまだ大きなパッションがあって、燃え上がるものもある。最高のレベルでプレーを続けるために、精一杯努力することが大好きだから」

ブレイザーズは、オフにヒートからハッサン・ホワイトサイドを獲得。3月に左足の開放骨折という重傷を負ったユスフ・ヌルキッチが復帰するのはシーズン後半戦になると見られているため、ガソルはパワーフォワードかセンターで起用されることが濃厚だ。

昨シーズンのプレーオフで、19年ぶりにカンファレンス・ファイナルに進出したブレイザーズにとっても、優勝経験のあるガソルの存在は心強い。ガソルも、自分に与えられた役割を理解している。

「何年もの経験で学んだこと、得たことを若い選手に教える。キャリアを続けてきて、今の段階くらいにまで進むと、自分の知識や経験を伝えて、若い選手の力になりたい気持ちになる。自分が若い頃にベテランたちに助けてもらったようにね。これが人生、スポーツの素晴らしいところ。楽しいシーズンになるさ。僕は教えるのが好きなんだ。そういう意味でのリーダーになるのもね。楽しみだよ」

2シーズン続けて西の3位に躍進したブレイザーズが次のレベルに到達するため、ガソルはプレー以外にも、経験と知識を伝えることで力になろうとしている。