ヒート指揮官はラフプレーに怒り「退場になるべき」
プレーイン・トーナメント初戦のホーネッツvsヒートは、試合の流れが目まぐるしく動き、リードチェンジを繰り返して延長にもつれる激闘となった。最大リードはホーネッツが8でヒートが7と、2桁の点差は一度も生まれなかった。
ホーネッツはエースのラメロ・ボールが絶好調でオフェンスを引っ張るも、好調な攻めに意識が向きすぎてヒートに簡単に取り返されて優位を固められなかった。第4クォーターに3ポイントシュートの当たりが止まると逆転され、残り10秒でコービー・ホワイトのタフな3ポイントシュートが決まっていなければ、そこで試合は終わっていただろう。
オーバータイムの5分間でさえも、試合の流れは行ったり来たり。ホーネッツは2点リードの残り23秒からの攻めで、ラメロがブリッツを仕掛けられてボールを失い、慌てて守備に戻ってタイラー・ヒーローに3本のフリースローを与え、残り8.7秒で125-126と逆転を許した。それでもここでラメロはハイメ・ハケスJr.との1対1をスピードで制し、体勢を崩しながらもゲームウィナーとなるレイアップをねじ込んだ。
ホーネッツを率いるチャールズ・リーは、「エクスキューションが完璧とはいかなかったが、それでも全員が下を向かずに最後まで勝つ方法を探し続けた。そして本当に大事な場面でサイドラインからのインバウンズプレーを見事に遂行してくれた。勝利への執念、チームの団結力が結果に繋がったんだ」と語る。
全員の力を結束しての勝利ではあったが、長年チームを引っ張ってきたラメロとマイルズ・ブリッジズの働きが大いに目立った試合でもあった。ブリッジズは43分の出場で28得点9リバウンド3ブロックを記録。ラメロの得点で逆転した後、試合を締めくくったのはデイビオン・ミッチェルのシュートを叩き落すブリッジズのブロックショットだった。
「もう時間がなくて、頭を下げて突っ込んでくるデイビオンを見てパスはないと判断してブロックショットを決められた。攻撃ではメロ(ラメロ)が、守備でもチームで最後にきっちり遂行できて良かった」とブリッジズは言う。
「僕らは過去にプレーインで2度負けている。そのどちらも立ち上がりが悪かったから、最初から全力でプレーして自分たちでペースをつかもうと思った。ヒートは強気で戦うチームだから、そこで負けるわけにはいかなかった。すべてのポゼッションで一瞬も気を抜かないつもりだった。すべてが上手くいったわけじゃないけど、チームに勢いを与えることはできたよ」
そしてラメロは30得点10アシストを記録。終盤は疲労からアグレッシブさが鈍り、得点ペースも落としたが、最後の最後でエースの仕事を全うした。その姿を盟友ブリッジズは「それが彼の成長だよ」と称える。「今までだったらステップバックスリーを打っていたかもしれない。でも、今の彼はチームを勝たせることを最優先できる。派手なプレーばかりと思われているけど、誰よりも勝利を望んでいる男なんだ。それが今日証明された」
Bam Adebayo goes down after a collision with LaMelo Ball. pic.twitter.com/j05gnfsBbK
— TSN (@TSN_Sports) April 15, 2026
一方のヒートは、プレーインには圧倒的な強みを発揮するチームだが、今回は接戦を落としてシーズン終了となった。試合後、ヘッドコーチのエリック・スポールストラは第2クォーター序盤に起きたプレーを振り返って激怒していた。
リムを攻めたラメロが倒された際にバム・アデバヨを巻き込み、さらに伸ばした手がアデバヨの足をすくう形となった。フロアで腰を強打したアデバヨはプレーを続けられなかった。
「ファウルがもらえずにカッとなって手を出したのだろう。愚かで危険なプレーにより、我々はベストプレーヤーを失った。ホーネッツが素晴らしい戦いをしたことは否定しないが、相手の足を払ってケガをさせるような行為が許されてはならない。審判は見ているべきだったし、彼は退場になるべきだった。最後の数ポゼッションで一度でも守りきっていればウチが勝っていたんだ」
ラメロはこのシーンを「あれについては謝りたい」と素直に自分の非を認めた。「映像はまだ見ていないんだけど、頭を打って自分がどこにいるのかも分かっていなかった。僕はただプレーしていただけなんだけど、申し訳なかったと思っている。あとで彼の様子をちゃんと確認しに行くつもりだ」
そしてブリッジズは、ラメロをこう擁護している。「そのプレーをしっかり見る余裕はなかったけど、メロがダーティーな選手じゃないことは断言できる。僕とバムとは15歳からの付き合いだ。彼が無事であることを願うけど、メロが意図的にやったとは全く思わない」
ホーネッツは現地4月17日に、マジックvsセブンティシクサーズの勝者とプレーイン2戦目を戦い、勝てば2016年以来10年ぶりのプレーオフ進出となる。指揮官チャールズ・リーは「選手以上に私がロッカールームでお祭り騒ぎをやりたい気分だが、そうも言ってられない。この瞬間を大切にし、次の試合に向けた準備は今すぐ始める。困難な場面でも団結し続けた自分たちを誇りに思いつつ、身体のケア、休養、栄養、すべてを行うんだ」と、次戦での必勝を期した。
