
「全員が結束して戦えていることに満足している」
トレイルブレイザーズとクリッパーズ、両チームともレギュラーシーズン81試合目となるこの対戦は、実質的に西カンファレンスの8位決定戦というビッグマッチとなった。
その重要性はどちらも認識していたが、ブレイザーズのトゥマニ・カマラは「僕は200試合以上を経験してきたけど、これほど重要な試合はない」と気合いをみなぎらせたのに対し、クリッパーズのカワイ・レナードは「他の試合とアプローチは変わらない。リラックスして自分たちのプレーをする」と冷静に語った。結果として、ブレイザーズの若い勢いがクリッパーズの経験を上回った。
この大事な試合でブレイザーズは3ポイントシュートが39本中成功12本と当たらなかったが、リバウンドで46-35、フリースローのアテンプトで35-12と上回り、相手のターンオーバー16から24得点を奪った。そして勝負の第4クォーターで30-13と圧倒。強度が高く統率されたチームディフェンスが機能し、エースのデニ・アブディヤはこのクォーターだけで15得点を挙げてクリッパーズを振り切った。
先発センターのドノバン・クリンガンが18得点13リバウンド、その2番手のロバート・ウィリアムズ三世が13得点10リバウンドと揃ってダブル・ダブルを記録し、ペイントエリアを制した。相手のエース、レナードをフィジカルなディフェンスで封じ込めたのはドリュー・ホリデーだった。
86-84で迎えた第4クォーターを圧倒したブレイザーズが116-97で勝利。ヘッドコーチのティアゴ・スプリッターは「才能あるチームを相手に素晴らしい守備ができた。忍耐強く、しぶとく戦うことができた」とディフェンスを勝因に挙げた一方で、35得点5アシストを記録したアブディヤについては「今シーズンずっとやってきた仕事をしたまで。驚くようなことではなかった」と信頼を語った。
DENI 😱😱😱
got the whole bench doin “you can’t see me” pic.twitter.com/MCPX72ucui
— Portland Trail Blazers (@trailblazers) April 11, 2026
ブレイザーズは優勝こそ1977年の一度しか経験していないが、クラブ史のほとんどでプレーオフに進出している。だからこそ、直近4シーズンでプレーオフを逃した痛みは大きかったし、この勝利の喜びも大きい。
これでブレイザーズとクリッパーズはともに41勝40敗と通算成績では並んだが、西カンファレンス内での勝率で上回るブレイザーズが順位は上になる。ブレイザーズは2日後のレギュラーシーズン最終戦でキングスに勝てば、8位でのプレーイン・トーナメント進出が決まる。そうなれば7位サンズとプレーイン・トーナメント初戦を戦い、負けてもウォリアーズとクリッパーズの勝者と戦うチャンスがある。
地元ファンが見守る前で重要な試合に勝った喜びを、アブディヤはこう語る。「ビッグマッチの雰囲気は大好きなんだ。一つのポゼッション、一つのプレーが勝敗を分けるような感覚で戦うことができた。プレーオフのような雰囲気の中、自分たちの試合への入り方、攻守の戦い方はすごく良かったと思う。僕らとファンは強く結び付いていると感じているし、満員で最高のバイブスとなった会場でプレーできて楽しかったよ」
「でも、この試合だから頑張ったわけじゃない。シーズンのこの時期になれば試合の重みは増して、すべての試合でそれまでとは違うレベルの集中を求められる。その中でチーム全員が結束して戦えていることに満足している」
最終的には突き放したが、第2クォーターに最大20点のリードを築きながら第3クォーターには逆転を許すシーソーゲームの展開だった。逆転された時点で精神的に崩れるのではなく、チームで結束したディフェンスで踏み留まり、再び流れを引き寄せた。その精神的な強さは、これまでの再建段階のチームにはなかったものだ。
アブディヤは言う。「今シーズン序盤だったら動揺していたかもしれないけど、今の僕らはバスケが流れのスポーツであることを理解していて、試合終盤に集中力をより高められるようになった。パニックになるのではなく、落ち着いてボールをシェアして正しいシュートを打つ。それが勝利に繋がったし、自分たちの成長を実感できる勝ち方だった」