
日本バスケットボール界期待の若手ポイントガード、テーブス流河がボストンカレッジでの2年目のシーズンを戦い終えた。29戦(うち20戦がスタメン)に出場し、平均21.5分のプレータイムで6.3得点(フィールドゴール成功率41.9%、3ポイントシュート成功率39.2%)、2.2アシスト。ほぼすべての項目を前年比からアップさせ、シーズン途中からはスタメンに定着するなど、収穫の多いシーズンだった。
ただボストンカレッジは11勝20敗、ハイレベルのACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)でも4勝14敗に終わり、ACCトーナメントへの出場は果たせなかった。このシーズンをテーブスはどう振り返るのか。今後にどう繋げ、将来の青写真をどのように描いているのか。シーズン終了からしばらく経った3月下旬、Zoomでのリモートインタビューでじっくりと語ってもらった。
外角シュートが向上「自信になりました」
──今シーズンをあらためて振り返ってもらうと、どのようなシーズンだったのでしょう?
良かった部分もあれば、悔しい部分もあります。チームとしてもかなり負けが続いたのは残念でした。ただ、ACCの舞台で先発の座と長いミニッツを勝ち取れたのは良い経験になりました。トップレベルのカレッジバスケがどういうものなのか、そこで今の自分のどういった部分が通用するのかなど、多くのことが学べた年でした。これらの豊富な経験を生かして、次に繋げたいと思っています。
──チームとしては強豪相手に好ゲームをするも、接戦を落とすゲームも目立ちました。どういったところが原因だったのでしょう?
クラッチタイムの時に、一つひとつのポゼッションで選手とコーチの集中が足りていなかったと思います。今シーズンの選手は以前に所属していた学校の成績を見ても、スタメンの経験や重要なミニッツをもらったことがないような選手ばかりでした。だから終盤の接戦でのプレーも新しい経験だったところがあります。そういう舞台で責任感を持ちながらプレーする方法を学びながらやっていた感じがあり、そこが難しさになったんじゃないかと思います。
──シーズン終了後、アール・グラントヘッドコーチが解任になりました。残念な気持ちはありますか?
コーチとの関係は良かったですけど、シーズンの初めの頃から「シーズン途中でクビになるんじゃないか」というような話がいっぱいあったし、それが選手たちの耳にも入ってしまっていたんです。そこの部分で信頼感を築き上げるのが難しくなったんじゃないかっていうのはちょっと思いましたね。
──テーブス選手個人としては、1〜2年目の間でほぼすべてのカテゴリーを向上させました。中でもターンオーバーが少なかったことはポイントガードとしては大切な要素です。最後は成功率が40%を割ってしまいましたが、3ポイントシュートの成功率が良かったことは収穫でしょうか?
1年目はシュートの成功率はあまり良くなかったので、試合に出ても打つ場面が多くはありませんでした。そこを向上させて、ミニッツをもらった時にしっかり打てたのは自信になりましたね。ハイレベルのバスケの中で、高確率でシュート決められたことで、これからに繋がる大きな自信が得られたと思います。そのシュートを生かし、どうやって自分のオフェンスのゲームを組み立てるかというのが次の段階なんじゃないかなと今は思っています。
──6本の3ポイントシュートを決めて自己最多の21得点を挙げた12月22日のフェアリーディキンソン大戦をはじめ、シュート力でチームに活路を開くゲームはいくつかありました。一方、課題として残った部分でいうと、シュートが決まらない日でもゲームにインパクトを与える方法を見つけ出すことでしょうか?
その通りですね。シュートのボリュームを増やすということが一つですし、 あとはシュート力を生かして、どうペイントアタックに繋げるか、そのペイントアタックから仲間のチャンスをどう増やせるか、といったところです。それらを成し遂げるためには、もう少し1on1で相手のディフェンスを崩したり、隙を作ったりして、アドバンテージを作れるようにならなければなりません。それが次のステップです。
──ディフェンスに関しては、シーズン途中からは狙われるような場面が減ったという印象がありました。
最初のほうは(サイズ不足という)自分の見た目などを見て、相手が攻めてきたりすることもありました。でもちょっとずつ守れるようになり、ディフェンスの部分でも自信はついてきました。 ペリメーターのディフェンスも良くなり、相手が攻めるのをやめたりすることもありました。今シーズンに入る前はそこが第一の課題だったので、改善できたのは本当に大きいと思います。
──シーズン中にスタメン入りし、完全に定着しました。最後の2試合でこれを外れたのはチーム事情もありますか?
最後の試合がシニアナイト(卒業する最上級生を祝うゲーム)だったので、スタメンが変わったんです。そこで安定したスターティング5を作るために、 1試合前からそのメンバーでいくとコーチからも言われていました。「ルカがダメだから下げているわけじゃないよ」と言われたので、そこは理解していましたね。
──この先の話ですが、ボストンカレッジに残るのでしょうか? それとも転校することもあり得ますか?
「もう転校するというのは決まっています。(行き先は)まだ決まってはいないですが、 自分としてはミッドメジャーの学校に行って、多くのプレータイムをもらえるところに進みたいという気持ちが強いです。ただ、もしかしたらハイメジャーの学校に行くかもしれないです。やっぱり一番重要なのは、チームにどうフィットするか、どれだけプレータイムをもらって自由にやらせてもらえるか。それらが学校を選ぶ上で一番重要なところですね」
──いつ頃までに決めたいですか?
「トランスファーポータルが4月7日に開くので、それより前に決めたい気持ちもありますが、ポータルに一度入ってオプションを見た方が良いとも思います。ポータルが開いたら早めに決めたいと思います」