ダニー・グリーン

「僕が意識を置いているのはオフェンスではない」

昨年の夏にカワイ・レナードと共にラプターズにトレードされたダニー・グリーンは、球団の初優勝に貢献した。

昨シーズンのレギュラーシーズンでリーグ2位の3ポイントシュート成功率(45.5%)を記録したように、グリーンの持ち味は3ポイントシュートという印象が強い。だが、2017年のNBAオールディフェンシブチーム・セカンドチームにも選出された本人は、ディフェンスの選手と自覚している。

このオフにレイカーズに移籍したグリーンは、先週行なわれたリポーターとの質疑で、ディフェンスでチームに貢献する意思を、ヘッドコーチのフランク・ボーゲルに伝えたことを明かした。

「これまでは、自分は(3ポイントシュートで)フロアを広げる選手と見られていたと思う。彼(ボーゲル)には、自分に期待してもらえていることについて伝えた。まだ戦術や、自分の起用法については話し合っていないけれど、僕が意識を置いているのはオフェンスではないんだ。僕にとって大事なのは、これまでも守備だった。それを彼にも伝えた。とても喜んでくれていたよ」

『3&D』のグリーン以外にも、レイカーズにはケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、クイン・クック、トロイ・ダニエルズ、ジャレッド・ダドリーらシューターが揃っている。また、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの超豪華デュオを中心とするチームのオフェンスは強力だ。

それでも、勝利を収めるには守備がモノを言う。昨シーズンの平均失点がリーグ21位(113.5)だったレイカーズにとっては、守備職人のエイブリー・ブラッドリーの加入も大きく、またグリーンのように自分から守備を優先することを率先して口に出すベテランは非常に頼りになる存在だ。