ステフィン・カリー

「彼はMVPを受賞した時のフォームを取り戻すよ」

クレイ・トンプソンが左膝前十字靭帯の断裂という重傷を負い、少なくとも来シーズン後半戦までの欠場が確実視されるウォリアーズの苦戦は免れない。超豪華デュオが乱立する西カンファレンスのプレーオフ争いに勝ち残れるか微妙という意見も出ている。

そんな中、トンプソンの父親で、元NBA選手のマイカル・トンプソンは、そうした憶測を一蹴した。来シーズンはステフィン・カリーがシーズンMVPを2年続けて受賞した状態を取り戻し、ウォリアーズがシーズンを盛り上げられると見ている。

しかも、『SiriusXM NBA Radio』に出演したマイカルは、カリーが年間500本の3ポイントシュートを決められるとまで予言した。

「ステフなら、来シーズンは年間500本の3ポイントシュートを決められる。彼はMVPを受賞した時のフォームを取り戻すよ。それに、ドレイモンド・グリーンも契約最終年でモチベーションには事欠かない。彼らを中心に、ウォリアーズはプレーオフ争いに入っていける」

カリーは、満場一致でキャリア2回目のシーズンMVPを受賞した2015-16シーズンに、NBA記録となる年間402本の3ポイントシュートを成功させた。そこから100本を上積みするのは現実的ではなく、さすがにリップサービスが過ぎるが、トンプソン不在という状況に加えて、ケビン・デュラントも移籍し、これまでチームを支えたベテランのアンドレ・イグダーラがトレードされ、ショーン・リビングストンも解雇された今、ウォリアーズがプレーオフに進出するには、カリーがオフェンスを引っ張らなければならない。

2016年のオフにデュラントが加入した後、カリーは『スーパーチーム』を機能させるため、一歩退いてプレーしていた時期があった。それでも年間3ポイントシュート成功数200本超えを継続させているのは流石で、ケガで51試合にしか出場できなかった2017-18シーズンにも212本の3ポイントシュートを決めている。

ディアンジェロ・ラッセルが加わることで生まれるケミストリーも興味深いが、15-16シーズンのように、カリーが超ハイペースで3ポイントシュートを成功させられるかどうかも、注目ポイントの一つになる。