
「EASLの笛の基準でやるアドバンテージは多少ある」
宇都宮ブレックスは3月18日、『EASLファイナルズ マカオ2026』の準々決勝でニュータイペイ・キングスと対戦する。
宇都宮は同月14日と15日にアウェーで滋賀レイクスと戦い、その後開催地であるマカオへ移動。タフな日程の中で大一番を迎えるが、比江島慎は第1戦を欠場し、第2戦は13分47秒のプレータイムに留まったこともあり「休ませてもらったので、僕は準備万端です」と、苦笑いを浮かべながら語った。
「確かにキツイかもしれないですけど、そういうことは言っていられないです。タフなスケジュールを乗り越えてここまで来たので、すべてを出し切りたいと思っています」
宇都宮は結果的に首位でグループリーグを終えたが、初戦の台北富邦ブレーブス戦を107-109で落とした。そこから過密日程を逆手に取り、試合を練習にする戦い方でBリーグを含めて現在の地位を築いてきた。目の前にあるタイトルを狙いに行くのは当然だが、比江島も「このタイトルは是が非でもほしい」と言う。
「自分が獲っていないタイトルとしてはEASLがあり、チームとしては天皇杯もあります。海外に来ての一発目というのがなかなかチームとして勝てていない状況もあったりするので、気を引き締めていきたいです。みんなのモチベーションも高いと思うし、ブレックスとして歴史を刻みたいという思いもあるので勝ち獲りたいです」
EASLの直近の2シーズンの優勝チームは千葉ジェッツと広島ドラゴンフライズで、Bリーグ勢が連覇している。「日本勢として3連覇が懸かるというプライドは持っていたい」と比江島は言うが、あくまで平常心でこの大会に臨むという。
「獲ったことがないですし、気負う必要はないかなと。(海外勢に対し)慣れもあると思いますし対応はできてきているので、チャレンジャーの気持ちで臨もうと思っています」
この『慣れ』は、対戦相手に対してだけではない。大会ごとに審判の笛の基準も少なからず変わり、その適応に比江島は自信をのぞかせた。「良い意味で笛の基準は明らかに違いますね。Bリーグでタフにやってきている分、オフェンスで攻めやすい部分はあるかなと自分自身も感じています。EASLの笛の基準でやるアドバンテージは多少あると思うので、そういったところも味方にしてやっていけたらと思っています」
緩急を使った独特のリズムで相手を抜き去る比江島のスタイルは、海外勢にとって止めにくいタイプだろう。さらに笛の恩恵を受けることができれば、その破壊力は格段に増す。宇都宮のタイトル獲得に向け、スコアラーモードの比江島がチームを牽引する。