アカツキファイブ

ビハインドが続く展開、我慢のバスケットを遂行

台湾で開催されているウォリアム・ジョーンズカップの大会7日目。ここまで3勝1敗で3位に位置する日本代表がチャイニーズ・タイペイBと対戦した。

日本の先発は安藤誓哉、安藤周人、張本天傑、橋本晃佑、シェーファー・アヴィ幸樹。立ち上がりにイージーミスを連発し0-8とビハインドを背負い、相手の速いパス回しによる横の動きにうまく対応することができない。

早めの選手交代で持ち直したかに見えた日本だが、アグレッシブに行こうとするところでイージーミスが出て流れに乗れない。苦戦を強いられたもう一つの理由がリバウンドで、セカンドチャンスを与えての失点が相次いだ。リバウンドの弱さとイージーなミスで流れに乗れず、苦しい状況でニカ・ウィリアムスやシェーファーのポストプレーで得点を繋ぐも、33-34とビハインドで前半を終えた。

それでも後半、日本はディフェンスから持ち直す。リバウンドが取れなくても粘りのディフェンスで苦しい時間帯を耐えると、最終クォーターになってようやく日本のペースとなる。

アカツキファイブ

アグレッシブな姿勢を失わず、リバウンドを制して逆転

足が止まったチャイニーズ・タイペイBに対し、ウィリアムスや橋本、渡邉飛勇とビッグマンがリバウンドを制するようになり、相手のオフェンスリバウンドを0本に抑えた。前半とは逆に日本がセカンドチャンスからの得点を奪ったことで、第4クォーターは22-13と圧倒。リバウンドを制す者はゲームを制すの言葉どおり、68-60の逆転勝利を収めた。

前半ではリバウンドという課題が出たものの、後半には見事に課題を修正し勝利に繋げた。ロースコアかつビハインドの時間が長い苦しい展開でありながら、ディフェンスとリバウンドという泥臭い部分で勝機を引き寄せ、きっちりと逆転勝ちできたことには意味がある。また苦しい展開の中でも渡邊や中村太地、平岩玄といった若手がアグレッシブな攻めの姿勢を貫き、チームに勢いを与えたことは大きな収穫となった。

まだ試合を通してミスも多く粗削りな部分はあるが、このジョーンズカップでは試合を重ねるごとにミスも減ってきて、チームの成長を感じさせる試合となった。

ジョーンズカップ2019 男子日本代表チーム13名

1 コー・フリッピン(SG / 千葉ジェッツ)
3 安藤誓哉(PG / アルバルク東京)
5 テーブス海(PG / ノースカロライナ大学ウィルミントン校1年)
13 安藤周人(SG / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
15 星野曹樹(SG / 白?大学4年)
21 橋本晃佑(SF / 宇都宮ブレックス)
25 平岩玄(PF / 東海大学4年)
28 ニカ・ウィリアムス(C / 秋田ノーザンハピネッツ)
29 中村太地(PG / 法政大学4年)
30 小川春太(SF / マサチューセッツ工科大学 進学予定)
32 シェーファー・アヴィ幸樹(C / アルバルク東京)
34 渡邉飛勇(PF / ポートランド大学2年)
88 張本天傑(SF / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
[ヘッドコーチ]エルマン・マンドーレ