馬場雄大

「いかにタフな状況で3ポイントを打たせるか」

2月28日、男子日本代表は『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window2の韓国戦に向け前日練習を行った。

日本は26日に行われたWindow2の中国戦で、前半に15点リードを奪いながら後半に失速し、80-87で痛恨の逆転負けを喫した。そして同日に行われた同じグループBの試合ではチャイニーズ・タイペイが韓国に勝利している。この4カ国の内、上位3チームが2次ラウンドに進出できる中、現在は日本と韓国が2勝1敗、中国とチャイニーズ・タイペイが1勝2敗と大混戦だ。

明日の韓国戦に勝つことができれば1次ラウンド突破へ大きく前進する中、大切なのは韓国代表の絶対的なエースであるイ・ヒョンジュンをいかに抑えるかだ。今シーズン、長崎ヴェルカに加入すると、ヒョンジュンはここまで39試合出場で平均17.3得点、5.6リバウンド、3ポイントシュート成功率48.9%とMVP級の大活躍で、長崎のリーグ最高勝率(33勝6敗)を牽引。ここまでアジア予選でも3試合で平均23.7得点、9.3リバウンド、3️ポイントシュート成功率46.7%と圧巻のパフォーマンスを見せている。

ヒョンジュン封じの大役を担うと予想されるが、長崎の同僚である馬場雄大だ。中国戦での馬場はファウルトラブルに苦しみ、16分58秒のプレータイムに留まったが、その中で効果的なカットインから8得点を挙げ、ディフェンスでも存在感を見せた。

大きな悔しさ、後悔も感じた中国戦だったが、アジアの強国を相手に最後まで接戦を演じられたことで得られた収穫もあった。「中国は昨年のアジアカップ決勝でオーストラリアに惜敗しての2位でした。そのチームに対しても、前半はあのようなバスケができました。個人、チームとしても日本は力を持っていると思うので、そこは自信を持って、受け身にならずに向かっていく。強い気持ちを持って戦っていけばどんな相手にもやれると思いました」

インサイド、アウトサイドどこからでも得点を取れ、パスもさばけるヒョンジュンだが、同僚としてよく知る馬場はその中でも「やっぱり3ポイントシュートですかね」と対策の肝を語る。「3ポイントの破壊力は、本当によく分かっています。気持ちよく決めさせてしまうと、韓国にとって良い流れになってしまうと思います。ファウルをせず、いかにタフな状況で3ポイントを打たせるか。気をつけてやりたいです」

そして、試合全体に対して、次のことを意識したいと続ける。「短い準備期間なこともあって試合の中で焦ったり、普段の所属チームでやっていることをやってしまうようなケースも個々で見られました。代表で練習していることをみんなで40分間やることが必要です。例えば中国にやられてしまった守り方もあるので、そういう時は試合の途中でもしっかりコミュニケーションをとってやっていきたいです」

馬場にとって、FIBAの代表戦で普段のチームメートとやりあうのは今回が初めての経験だ。「本当に不思議です」と率直な感想を語るとともに、ワクワク感も強調した。「普段は味方で頼もしく思っている存在が相手になるところで、実際マークについてみたらどんな感じになるのかと常に思っていました。この国の威信をかけた真剣勝負の場でお互い100%の状態でやりあえるのはすごく楽しみです」

馬場とヒョンジュンの長崎対決は、勝敗に大きな影響を与えるキーポイントとなる。