「三河の時と同じような感じでプレーできています」
2月26日、男子日本代表は『FIBAワールドカップ2027アジア予選』のWindow2で中国と対戦。第1クォーターで21-11とビッグクォーターを作り前半で15点リードと理想的な形でハーフタイムを迎えたが、後半に入ると中国のアジャストに対応し切れなかった。前から積極的に圧力をかけてきた中国のディフェンスに受け身になった結果、第3クォーターで9-25と失速。80-87の逆転負けを喫し、桶谷大ヘッドコーチの初陣を勝利で飾れなかった。
西田優大はチーム2番目となる27分14秒出場し、鋭いドライブで中国のディフェンスを切り崩して14得点4リバウンド2アシストを記録。出場時間の得失点で主力組では唯一のプラスとなる6が示すように、攻撃の起点としてチームに良い流れをもたらしていた。
西田は序盤から3ポイントシュートをどんどん狙っていくなど、日本代表においてはこれまでになかった積極的な仕掛けが目立っていた。そこには同じシーホース三河の指揮官ライアン・リッチマンが、オフェンス担当のアシスタントコーチとして日本代表に加わった影響も大きい。西田はこう語る。
「代表戦だけで見たら変化しているかもしれないです。オフェンスのコンセプトをライアンが担当してくれているので、本当に三河の時と同じような感じでプレーできています。やりやすさがある中で、出だしからシュートを打てていたので、あとは決めるだけだと思います」
またチーム全体で見ても、新体制の初戦の出だしに攻守両面で自分たちのやりたいプレーができたが、「『最高の一体感』という言葉を掲げていますが、本当によくコミュニケーションが取れていて、その一体感が出だしのファーストパンチに繋がったのかと今は思います」と、手応えを感じている。
最高の一体感で最高のスタートを切れた日本だが、後半は中国に圧倒された。西田は失速した要因を次のように見ている。「スイッチディフェンスをされた時、敵陣のゴールから離れた位置でボールが止まってしまうのが今の日本の課題だと思っています。そうなった時、いかに次のアクションを起こせるのか。ボールだけが動いていても仕方ないです。全員が共通認識を持って人とボールが動くことがすごく大事です。(次の韓国戦まで)あと2日あるので、そこをしっかり詰めていきたいです」
ただ、相手が後半に強度を上げてくるのは日本にとっても織り込み済みだった。だからこそ西田は「勝ち切れなかった。取りこぼしたと思っています」と悔しさをあらわにし、『取りこぼした』ことを強調した。「相手に何かされたというよりは、あのスイッチコミュニケーションのミスだったり、自分たちのミスからやられてしまいました。本当に取りこぼした印象です」
次戦の相手である韓国は、Window1で日本に連敗したチャイニーズ・タイペイに65-77で敗れた。ここで連敗はできないとより強い気持ちで臨んでくるのは間違いないが、それは日本も同じだ。西田も「桶さんも試合後のインタビューで言っていましたが、本当に次の試合は勝つしかないです。ホームゲームで次のWindowに繋げるためにも、良い試合をして勝ちたいと思います」と強い覚悟を示す。
闘志満点でくる韓国相手に、気持ちで負けないためにもゴール下への強気のアタックは欠かせない。そして今、日本代表で最もドライブによる崩しに期待できるのは西田だ。
