
J.B.ビッカースタッフ「彼は弟分を守ろうとした」
現地2月9日のホーネッツvsピストンズで大乱闘が起きた。第3クォーター途中、ジェイレン・デューレンがムサ・ディアバテ相手にポストアップで押し込み、シュートに行ったところでファウルを受ける。デューレンがパスを受ける前にディアバテを肘で押した時点で両者はヒートアップしており、ファウルの笛でプレーが止まると、額と額を押し付けるところまで詰め寄った。
デューレンが押しのけようとした手がディアバテの顔に入ったことで、緊張は衝突へと変わる。ディアバテはデューレンに殴りかかり、周囲の制止を振りほどいてデューレンに向かっていった。
騒ぎはこの2人だけには留まらない。ディアバテはラメロ・ボールとコン・クヌッペルの説得で落ち着きを取り戻したが、今度はマイルズ・ブリッジズがデューレンに殴りかかり、これを見たアイザイア・スチュワートが飛び込んでいく。スチュワートは大勢の制止にも止まらずにブリッジズの首根っこをつかんで振り回した。結果、ホーネッツではディアバテとブリッジズ、ピストンズではデューレンとスチュワートが退場処分を受けた。
試合はピストンズの勝利に終わったが、試合後の会見で指揮官J.B.ビッカースタッフは「映像を見れば分かる通り、一線を越えたのはホーネッツの選手であり、ウチの選手ではない。ここまで醜い乱闘になったのは残念だし、誰も見たくないものだ。しかし、パンチを繰り出されたら身を守るために応戦しなければならない」と語った。
そしてNBAは、この乱闘に関与した4選手への処分を発表した。スチュワートには7試合、ディアバテとブリッジズには4試合、デューレンには2試合の出場停止処分がそれぞれ科される。
スチュワートの処分が最も重いのは、小競り合いが起きた時点ではベンチにいた彼が「積極的に乱闘に加わった」と判断されたことと、「反スポーツマンシップ行為の繰り返し」によるものだ。スチュワートは6年のNBAキャリアですでに5度目の出場停止処分を受けている。
最も有名なのは、ルーキーイヤーに起こしたレブロン・ジェームズとの乱闘だ。ポジション争いでレブロンから肘打ちを受けて目尻を切り、血を見たことで激高。不慮のアクシデントを詫びるレブロンに詰め寄り、周囲に制止されたことでエスカレートして大立ち回りを演じた。『生ける伝説』のレブロン相手の乱闘劇がスチュワートに悪いイメージを付けたのは間違いないが、その後も乱闘を繰り返した非は彼自身にもある。
それでもビッカースタッフはスチュワートを擁護した。「映像を見直してほしい。デューレンは複数人に詰め寄られていた。デューレンとスチュワートは兄弟同然なんだ。一線を越えた行動に対して弟分を守ろうとした。繰り返すが、こんな光景は見たくない。スチュワートを気の毒に思う」