比江島とニュービルのダブルエースが躍動

2月11日に『東アジアスーパーリーグ(EASL)』のグループステージ最終戦が行われた。宇都宮ブレックスはホームで台北富邦ブレーブスと戦い105-88で完勝。ファイナルズ進出を決めた。

この試合では、アイザック・フォトゥと鵤誠司、星川開聖がロスター外となった。高島紳司が先発に復帰し、D.J・ニュービル、比江島慎、ギャビン・エドワーズ、グラント・ジェレットのラインナップでスタート。

第1クォーター立ち上がり、富邦のムハメド・エンバイエに3ポイントシュートを決められると、宇都宮はターンオーバーからのトランジションオフェンスを許してしまい、相手にリズムをつかまれてしまう。それでも比江島が1on1から3ポイントシュートのファウルをもらい、2メンゲームからジェレットのシュートをお膳立てするなどオフェンスの核となり反撃。ディフェンス面では、高島が富邦のエースであるアーチ・グッドウィン三世にマッチアップして簡単にプレーさせなかったことでオフェンスを停滞させた。外角が高確率で決まる宇都宮は残り3秒に比江島がファウルを受けながら3ポイントシュートを決める4点プレーを完成させ、31-21とリード2桁に乗せて第1クォーターを終了した。

第2クォーターは、出だしから宇都宮がタイトなディフェンスでグッドウィン三世のターンオーバーを誘うと、オフェンスではボールがよく回ってコンスタントに得点を重ねていく。しかし、中盤に入ると外角を多用する単調な攻めになったことで確率が落ちていく。すると富邦のアーロン・ゲラミプールにインサイドを攻め込まれ始め、エンバイエとともにアタックされて失点が続く。終盤にもグッドウィン三世にフリースローを与えるシチュエーションが増え、最大16点まで広げたリードを7点まで引き戻されてしまい、54-47で前半を終了した。

試合終盤にはベンチメンバー全員が出場を果たす

エドワーズのブロックショットで第3クォーターをスタートした宇都宮は、リズムが良い時のボールムーブが生まれ、2分半で9-2と走る。ここまで攻守に奮闘していたエドワーズが個人4つ目のファウルを犯しベンチに下がらざる得なくなったが、今日の宇都宮は集中力を切らすことがなかった。ニュービルと遠藤祐亮が3ポイントシュートを連続でヒットさせると、小川敦也がドライブから技ありのフェイクで相手をかわして得点を決め、残り3分を切った場面でこの試合最大の22点差をつける。その後も、宇都宮のカッティングプレーが機能して、ジェレットと竹内公輔が息の合ったプレーで富邦ディフェンスを翻弄し主導権を離さない。

第4クォーターに入っても宇都宮のディフェンス強度は落ちず、終始グッドウィン三世に思うようなプレーをさせなかった。そして、ショットクロックを十分に使うオフェンスを構築し、時間を消費してセーフティリードを保ち試合を決定付けた。残り1分には田臥勇太、渡邉裕規、青木ブレイク、松本秦らを投入する余裕を見せ、ファイナルズ進出を決めた。

比江島が26得点5アシスト、ニュービルが27得点5アシストと、エースの2人が53得点を挙げる活躍を見せた。また、3ポイントシュートはチーム全体で34本中16本成功(47.1%)と完勝を収める要因となった。

ニュービルはフラッシュインタビューに応え、「EASLのチャンピオンシップを争うためにファイナルズ進出を決めることは、私たちの目標の一つでした。BリーグとEASLが重なりハードなスケジュールでしたが、チームとして団結し『言い訳はしない』と決めていました。プロとして、一試合一試合に万全の準備をして臨む必要があると考えていた結果です」とグループステージを統括した。

そしてファイナルズに向けてファンにメッセージを送った。「何が起きようとも勝つための準備をして、高いレベルで戦い抜くだけです。その結果がどうなるか、楽しみにしていてください」

宇都宮はグループAを首位で通過したが全体の上位2チームに漏れたためシード権は得られず、3月18日にニュータイペイキングスと準々決勝を戦う。