ショーン・リビングストン

大ケガを乗り越えてウォリアーズの勝利に貢献

7月10日、ウォリアーズがショーン・リビングストンの解雇を発表した。共同オーナーのジョー・レイコブは、球団を通じて次の声明を発表している。

「ショーンは、NBA優勝3回を達成したウォリアーズの重要な一部分を担ってくれた。だが、彼のキャリアこそ、何にも勝るものだ。彼は、重傷からの復帰という困難な道を乗り越えた。カムバックに至るまでNBAの9チームを渡り歩き、Gリーグでもプレーした。そして当然のように、NBA史にベストチームの一つとして残るチームにおいて、大いに貢献してくれた」

「その結果、彼はリーグ史上でも数えるほどしかいないNBA優勝3回を成し遂げた。この5年間、彼はウォリアーズとコミュニティにとっての誇りだった。いつだってプロフェッショナルだった。彼の多大なる貢献に感謝している。次のチャプターでの成功を、心から願っている。今後、何らかの形で彼の功績を称えたい」

リビングストンの解雇を残念がるウォリアーズファンは多い。ヘッドコーチのスティーブ・カーも、『The Athletic』に心境を打ち明けた。「ショーンは、素晴らしい人物だ。非常に冷静で、慎重で、成熟していて、知的な人物なんだ。彼がいなくなるのは寂しい」

チームに5年在籍したリビングストンにまつわるエピソードがあるかを聞かれたカーは、「どうだろう。何かあったかどうか定かではないね。ただ、そういうエピソードがない、ということが彼らしい」と答えた。

「彼はメトロノームのような存在だった。いつだって彼は普段と変わらなかった。感情的になったこともない。いつだって落ち着いていて、物静かだがリーダーシップを発揮していた。試合後も昔ながらの形で、周囲をリラックスさせていた。それにもちろん、彼は我々のスウィッチングに非常にフィットしていたし、リバウンドでも貢献してくれた」

昨シーズン限りで現役を引退するという噂もあったが、リビングストンは来シーズンもプレーする意向を明かしている。勝負どころで真価を発揮する彼は、特にプレーオフで勝ちたいチームにとっては重要な戦力となるはずだ。ウォリアーズにとってコート内外で潤滑油だった彼が新天地に選ぶチームがどこになるのか、続報を待ちたい。