「君たちは自分らしくプレーしてくれ。僕が合わせる」
クリッパーズからキャバリアーズに移籍したジェームズ・ハーデンが、新天地でのデビューを飾った。現地2月7日、敵地でのキングス戦。トレード交渉が始まってから試合には出ておらず、練習もできないままで慌ただしくチームを移ったことでコンディションは十分ではなかったが、32分のプレーで23得点8アシストを記録。キャブズは苦戦したものの終盤に抜け出し、132-126で勝利した。
ドノバン・ミッチェルとのバックコートコンビは最初は機能せず、第1クォーターはハーデンが無得点、ミッチェルも2得点に終わり、キャブズは第1クォーターで25-31とビハインドを背負った。それでもキングスから加入したばかりのキーオン・エリスとデニス・シュルーダーがベンチからチームに勢いを与え、この展開は後半の頭からもう一度見られた。
ハーデンは第3クォーターまで8得点4アシストと低調だったが、周囲と噛み合った第4クォーターは3ポイントシュート3本成功、フリースロー4本すべて成功を含む15得点と爆発。終盤の勝負強さを見せ付けた。ミッチェルも第4クォーターには17得点を記録。このクラッチ力がこれからのキャブズの大きな武器になりそうだ。
試合を終えたハーデンは、新たにコンビを組むミッチェルについて「本当に無欲な選手だ」と驚きを語った。「35得点も取ったとは思えないほど肩に力が入らず、無理に攻めるのではなく自然にプレーしていた。その姿勢がチーム全体に良い影響を与えている。こういう環境に来ることができてうれしい」
今回のトレードは驚きだったが、ハーデンは「可能性があると知ったのは1週間ぐらい前だった」と振り返る。「驚いたけど、クリッパーズとは契約について以前から話をしていたし、理解はしている。チームが上手く行かない時、フロントは動かなければならない。僕も家族のために決断を下した。結果的に、両者にとって正しい決断だったと思う」
ハーデンが今回もフロントにトレードを要求したと一部で報道されたが、今回はそうではなかった。「お互いに隠しごとなくオープンに話せた。双方にとって最善となる動きをして、上手くまとまった。僕はLA出身で、家族や幼なじみの前でプレーできたのは幸せだった。クリッパーズには感謝しかないよ。物事が終わるのは寂しいけど、ビジネスの側面は付き物だ。17年もやっているから理解はしている。こうして良い形で区切りを付けられて良かった。人生は続いていくし、僕も前に進まなければいけない」
「僕個人としては、新たな素晴らしい仲間と優勝を目指せるのがうれしい。昨シーズンの1位シードで、タレントが揃い、コーチも素晴らしい。自分がどうフィットしてチームに貢献できるのか、その可能性が見えた。若い選手がそれぞれ自分の役割を理解している。僕がどうフィットするかは難しい問題ではないと思っている。今回も『君たちは自分らしくプレーしてくれ。僕が合わせる』と伝えた。練習もなしで1週間ぶりの実戦だったから、少し錆び付いている部分はあったけど、いくつか収穫はあったよ」
