
「勝つために呼ばれた。その期待に応えるつもりだ」
レブロン・ジェームズが去った2018年オフに、キャバリアーズは東カンファレンスの絶対的な強豪から何も持たないチームに転落した。その翌年に1巡目5位指名で加入したのがダリアス・ガーランドだ。最初の勝てない時期は同じく若手のコリン・セクストンとコンビを組み、相棒がオールスターのドノバン・ミッチェルになって勝てる時期が訪れた。
この間、ガーランドの評価は定まらなかった。最初はチームが勝てないことで評価を得られなかったし、勝てるようになると「ミッチェルのおかげ」と見られた。それでも彼はオールスターになったし、クリーブランドのファンはNBAキャリアを一歩ずつ進む彼を、再び優勝候補となるチームと重ね合わせて応援していた。
その彼が、ジェームズ・ハーデンとのトレードで放出された。ミッチェルは「何もないところからあれだけの選手に成長したことが、彼の精神的な強さを表している」と評価を語り、指揮官のケニー・アトキンソンは「永遠に私のお気に入りのポイントガードだ」と別れを惜しんだ。
ガーランドは、現地2月4日のクリッパーズ戦のために遠征していたロサンゼルスでトレードを知らされた。「バスケットボールのビジネスは理解していたつもりだから、ショックではなかった。ケガをして大学で5試合にしか出場していない僕を5位で指名してくれたキャブズには感謝しかないし、チームメートを心から愛している。素晴らしい7年間を過ごし、今はまた新しい旅が始まる。この旅がどこへ向かうのかが楽しみだよ」とガーランドは言う。
「初めての移籍だから驚いたけど、同じLAで違うホテルに移動するだけで済んだのは助かった。すぐにクリッパーズの練習施設を見学し、アリーナに行って、新しいチームメートに挨拶した。転校生みたいな気分だけど、オフのワークアウトで一緒の選手も何人かいるし、早くチームに馴染みたいね」
つま先のケガが長引いて、ここ3週間はプレーしていないが、「もう練習は再開しているし、あとはゴーサインを待つだけだ」と、早々に新天地でのプレーを始めるつもりだ。
Darius Garland meetin’ the squad ❤️💙 pic.twitter.com/oImsuyvfja
— LA Clippers (@LAClippers) February 5, 2026
ジェームズ・ハーデンを放出したことで、クリッパーズは上位争いから後退すると見られているが、指揮官タロン・ルーは「この戦力で勝てると信じている」と語った。ガーランドも気持ちは同じで、「僕は連続でプレーオフに出場しているから、途切れさせたくはない。僕は勝つために呼ばれた。その期待に応えるつもりだ」と言う。
指揮官ルーは司令塔がガーランドに代わることで、「ペースが上がるし、カワイ(レナード)と並んでアイソレーションが得意だったジェームズがいなくなるが、ガーランドはピック&ロールでより多くの選手を巻き込んでチャンスを作ってくれるだろう」と期待を語る。
ガーランドも同じイメージを持っている。「ハンドラーとしてボールを運び、相手のプレッシャーを分散させる。ピック&ロールからズー(イビチャ・ズバッツ、その後にペイサーズへトレードされた)やブルック(ロペス)、ジョン(コリンズ)にロブを上げ、カワイには得意なプレーに集中してもらいたい。キャッチ&シュートの機会を作り、カッティングに合わせ、ロブを狙う。そうやってみんなのプレーを楽にしたいんだ。それと同時に自分でも積極的に得点を狙い、フロアを広げたい」
キャブズで愛された彼は、クリッパーズでもその実直な姿勢とたゆまぬ努力でチームメートの信頼とファンの愛情を勝ち取るだろう。クリッパーズのファンに向け、彼は自己紹介をするとともに勝利への意欲を表明している。
「コート外での僕は楽しいことが大好きで、いつものんびりしている。適当なヤツだと思われるかもしれないけど、勝利には誰よりも真剣だ。良きチームメートであり、親しみやすい人間でありたいと思う。ファンを喜ばせるプレーをして、チームメートを助け、何より勝ちたい。僕はそういう人間なんだ」
Drafted in 2019, Darius Garland has made a lasting impression on the Cleveland Cavaliers organization, and he will be truly missed.
Thank you, DG, for everything. #LetEmKnow pic.twitter.com/o4kLPmaGCT
— Cleveland Cavaliers (@cavs) February 4, 2026