
同点のフリースローの機会を2度得るも、いずれも失敗
ナゲッツはニコラ・ヨキッチが膝のケガで不在の1カ月間に急失速すると見られたが、9勝5敗で上位に踏み留まっている。この間、ヨキッチに代わるセンターのヨナス・バランチュナスもケガで3試合しか出場できず、ジャマール・マレーとアーロン・ゴードンもケガを抱えて休養を挟みながらのプレーを強いられている。若手が育たず選手層が弱点と言われていたナゲッツにとっては、予想を大きく上回る1カ月と言える。
ヨキッチはあと1週間から10日で復帰できると見られ、そこまで耐えれば再び波に乗れるだろう。現地1月27日のピストンズ戦は、東カンファレンスの首位チーム相手に苦戦を強いられたが、相手の激しいディフェンスを終盤に攻略して接戦に持ち込んだ。クラッチタイムはマレーのアイソレーションを連発。スイッチでマークを受け渡しつつ、誰が付いても強烈なマークをしてくる相手の守備に手を焼きながらも、マレーは得点を重ねていく。
3点ビハインドの残り3.5秒、マレーは3ポイントシュートを放ちながらジェボンテ・グリーンのファウルを引き出し、フリースロー3本を得るも、この1本目を外してしまう。ファウルゲームで再び3点差となった残り2秒、厳しいマークをかいくぐってパスを受けたマレーは時間のない中で3ポイントシュートを放ち、またもグリーンのファウルを誘った。
しかし今度は2本目、3本目を外してしまい万事休す。終盤の猛追も一歩及ばず、107-109で敗れた。
マレーは24得点10アシストを記録。しかし、キャリア通算のフリースロー成功率は87.1%で、勝負強さには提供がある彼が、6本すべて決めたかった勝負どころのフリースローを半分落としてしまった。
「決めなきゃいけなかった。2回もチャンスがあったのに」と、マレーはさすがに意気消沈していた。「スタッツは悪くないかもしれないけど、必要なインパクトを残せなかった。言い訳はいくらでもできるけど、とにかく僕はもっと良いプレーをしなきゃならない」
それでも、ナゲッツの面々はマレーがヨキッチと並んで長年チームを引っ張ってきたこと、ヨキッチ不在の1カ月に無理を重ねていつも以上の責任を背負っていることを知っている。ヘッドコーチのデビッド・アデルマンは「次の試合もまた君に打ってほしいと伝えた」と語り、こう続けた。
「相手にペイントエリアを支配され、終始苦戦した試合だった。フィジカルな試合で選手たちは粘り強く戦ってくれたが、最後の3分間が完璧でなければ勝てない状況に自分たちを追い込んだのが痛かった。試合開始からの45分間で穴があったことで負けた。ジャマールのフリースローで負けたわけではない」
チームメートも思いは同じで、バランチュナスは「誰にでもミスはあるものさ。勝つ時は全員で勝ち、負ける時は全員で負ける。彼は自分の責任だと言ったけど、決してそうじゃない」と言い、ジーク・ナジも「ジャマールへの信頼は決して揺らがない」と断言した。