ドレイク・パウエル

ニックス相手に何もできず、66-120の歴史的大敗に

ネッツは勝利を追いかけていない。ウィザーズとペイサーズ、ペリカンズが仲良く10勝でリーグ最下位に並ぶ中、12勝を挙げているネッツは「ロッタリーのために負けなければいけない」と考えたのだろうか。コート上でプレーする選手には失礼な話だが、ニックス戦でのパフォーマンスはそう受け止められても仕方なかった。

第1クォーターで20-38と圧倒され、その後も点差は開くばかり。56-88で迎えた第4クォーター開始時点で勝敗は決しており、両チームともメンバーを落として『流す』かと思いきや、そこからネッツは0-16のランを浴びた。最終スコアは66-120となった。

各スタッツのチーム最多は、マイケル・ポーターJr.が12得点と6リバウンド、イゴール・デミンが3アシスト。1クォーターだけの数字ではなく、試合を通しての数字だ。ニックスにフィールドゴール57%を許し、3ポイントシュートは32本中16本を決められた。リバウンドでは27-56と倍の差が付いた。

直近の11試合で2勝9敗とスランプに陥っていたニックスにとっては待ち望んだ大勝で、ヘッドコーチのマイク・ブラウンは「コートに立つ5人がどんな組み合わせであっても、1本の糸で繋がっているようだった。『正しいやり方』でプレーすれば、相手が誰であれ勝てるということを示す勝利だった」と大喜び。

一方、ネッツを率いるジョルディ・フェルナンデスは「ひどい試合になった」と言い訳はしなかったが、チームが大きな問題を複数抱えているにもかかわらず、「これは私の問題。選手たちは戦う準備ができていなかったが、それは私に責任がある」と片付け、チームの問題の本質に触れようとはしなかった。

「このところチームは精彩を欠いているが、これは私の責任であって選手に責任はない。私には最高のアイデアを出してくれるコーチ陣と、毎日ポジティブなエネルギーでバスケに取り組む選手たちがいる。この辛い経験を乗り越えるために、まずは私自身が成長しなければならない」

マイケル・ポーターJr.は直近の8試合で膝のケガを抱えながらプレーを続けているが、トレード市場を見据えて欠場に入る可能性がある。彼はエースの重責を期待以上にこなしているが、その分だけキャム・トーマスが存在感を失っており、チームのプラスはさほど大きくない。1巡目指名権5つを注ぎ込んだルーキーたちは、全員が及第点かそれ以下で、今後ローテーションに残るとしてもチームを引っ張る存在になれるようには見えない。ニック・クラクストンやノア・クラウニーの成長も頭打ちだ。唯一の明るい兆候はザイール・ウィリアムズで、ジェイレン・ブランソンにプレッシャーを掛け続ける粘り強いディフェンスは見応えがあったが、劣勢を覆すには到底及ばなかった。

選手たちにどんな言葉を掛けるかと問われたフェルナンデスは、「正しいことをやり続けるしかない。繰り返しになるが、シーズンを通じて私の力不足なんだ」と答えた。

「そんな発言、絶対に同意できない」と語ったのはルーキーの一人、ドレイク・パウエルだ。「コーチがどんな行動を取ろうと、結局のところコート上でプレーするのは僕たち選手だ。チームとしての責任は、最終的には僕たちにある」

誰の責任かはもはや問題ではない。ドラフト抽選という『負ける意義』はあるにしても、こんなパフォーマンスを続けていてはコーチも選手もNBAで生き残ることはできない。結局は全員が責任を問われることになる。