3試合連続で30分以上プレー「今できることをただ全力でやっているだけ」
アルバルク東京は『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』のファイナルラウンド準決勝で三遠ネオフェニックスを80-75で破り、2大会連続で決勝進出を決めた。
終盤に連続得点を挙げて、勝利の立役者となったのは小酒部泰暉だったが、ザック・バランスキーの活躍も忘れてはならない。バランスキーはチーム最多となる3本の3ポイントシュート成功を含む14得点を挙げ、オフェンスの中核を担った。また、マーカス・フォスター起用時にはライアン・ロシターや平岩玄とともに、インサイドのディフェンスでも身体を張るなど、攻守に欠かせない存在感を放っている。
Bリーグでのバランスキーはここまで平均17.48分の出場だが、天皇杯の準々決勝以降の3試合はすべて30分以上のプレータイムを得ている。さらに平均16.0得点は日本人選手1位の数字だ。明らかにBリーグよりも活躍の幅を広げているが、特別に意識していることはなく、自然体でプレーしているとバランスキーは言う。
「別に代役とは思っていないですし、自分の持ち味をただコートに出し続けたいと思っています。ウチは誰が出ても活躍できるチームなので、今できることをただ全力でやっているだけですね」
それでも、自身の出場時間が伸びていることについては素直に喜びを感じている。どんなに小さなことでも、勝利に貢献することがチームから求められるが、当然ながら自身の活躍が勝利に直結するほうがうれしい。
「自分のプレータイムを勝ち取るためにも全力でやっています。『まだまだやれる』じゃないですけど、必要とされるような選手であり続けたいと思っているので。結果を出さないとなかなかチャンスももらえないので、『ザック・バランスキーを忘れんなよ』っていうぐらいの気持ちでやっています」
なかなか結果が出せず、思うようなプレータイムを得られない時もある。タレント集団のA東京であればなおさらだ。それでも、キャプテンの重責も担うバランスキーは「僕が試合に出れなくて不貞腐れているようじゃチームに悪影響でしかない」と言い、どんな時でもヘッドダウンせず、チームにベクトルを向けている。
結果を出す以前に、その機会が与えられなければ、モチベーションを保つことは難しいはず。だが、バランスキーはプロバスケットボール選手でいられることに感謝し、この状況を楽しめているからこそブレずに努力をし続けられるという。
「スポーツで生きていける人って一握りなのかなと思う中で、それを職業としてやっているのはすごく幸せです。僕自身、バスケを始めた時すごい楽しくて、それを今でも忘れていません。その気持ちがある限りは、コート上に立ちたいと思います。難しい時もありますけど、その幸せの部分のほうに僕はフォーカスしているので、モチベーションはずっと保ちやすいというか、あまりダウンになることもないです」
「スポーツって人を無邪気にさせながら感動を与えるような、熱狂を生むような場所なのかなとも思うので、それをやれているのはすごく幸せなことです。あとは家族がいつも見に来て支えてくれてるので、かっこいいパパ、旦那でありたいなとは思っています」
ファイナルまで辿り着ける選手も一握り。その一握りの状況にいることに深く感謝するバランスキーは、どんな困難があってもブレずに勝利を追い求める。
